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旧復讐のパラドクス・ロザリオ  作者: 殻守
反逆の十字架
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第2話 何気ない朝

商店の前で眠っていた男が目を覚ました。

壁に背を預け、冷たい地面に座り込むように眠っていたためか体が固い。

立ち上がりほぐすために軽く体を動かす。

「昨晩はお疲れ様でした。朝の運動ですか?エルケード様。」

声のする方を向くとあごひげを生やした中年の男が立っていた。

「早いですね、もう少しかかると思ってましたよ、店主。」

そうエルケードは服の皺を伸ばしながらいった。

少し長めの黒髪に焦げ茶色の瞳、2メートルはある身長にがっしりとした体つき、腰の辺りには剣が掛けてあり、鎧の下に着る強度高い騎士服と呼ばれるものの黒色のものを彼は着ていた。

「いやいやエルケード様、店主足るもの早い時間から来て開店するための準備とかしなければならないわけですからね、当然ですよ。」

店主は楽しそうにそう言った。

「そうだそうだエルケード様、警備のアルバイトですが…」

そう言って店主は懐から革の小さな袋を取り出した。

「1時間で銅貨2枚です。今回は5時間なんで銅貨10枚ですね。」

この世界での通貨は銅貨、銀貨、金貨となっている。銅貨は10枚で銀貨と同価値に、銀貨は10枚で金貨と同価値になる。

「そうでした、そうでした。では銀貨1枚と後これを」

そう言うと店主は懐からまた別の革の袋を取り出すと銀貨と一緒にエルケードに手渡した。中を見ると鮮やか緑色をした葉っぱが5枚程入っていた。

「これは?」

「チゲルの葉です。最近女房が大漁に手に入れてきましてね、病気にいいっていいますしミレーネちゃんにって」

チゲルと呼ばれる木はその全てが無駄なく薬に加工することができ、葉は料理にも使われる。

「お気遣い感謝します。」

エルケードは深く頭を下げ感謝を述べた。

「やめてくださいよ、ほらほら早く帰ってミレーネちゃんに顔を見せに行ってあげてくださいよ。」

そう言うと店主はエルケードの肩を2回叩いて、店の中に入っていった。

残されたエルケードも朝日を背中に浴びながらその場を離れた。

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