夜のホラーゲームってスゲー怖い
「はぁ~、明日のテストダリ~」
そうぼやきながら、コンビニの袋をぶら下げた金髪の若者が、夜の街(とある住宅街)を一人で歩いていた。
「田中のヤロー明日学校くんのか~?いきなりいなくなるなんて、俺も連れてけっつーの、あーイライラする、夜道で独り言言いたくなるぐらいイライラするー!!」
・・・この若者、頭がわるいようだ・・・
すると、若者は、急に空を睨みつけると、「うるせー!!」
と叫びながら、近くのゴミを集める所を思いきり蹴った。
・・・こんなキャラ作るんじゃなかった・・
おや?若者が、爪先を抑えてうずくまっている。ちょっと涙目だ・・・。
「・・・ッツー、クソーナンナンだよ!このゴミ袋!!クソかてーぞコレ!!
・・・ああん?さっきので破けてらぁ。
・・・機械?」
そのゴミ袋は、見ためは普通のゴミ袋(表に120リットルと描かれてる)だが、中は黒く四角形のゲーム機が入っていた。
「ウホッ、これ今年の夏にでた新型の・・・ええと、『ゲームキューべー』じゃん!!すげぇ、4万はするのに、壊れたのか?
ソフトもはいってる・・・よし、明日学校終わったらやるか~」
そう言って若者は、右足を庇いながら、夜の街を行くのであった。
・・・その黒いゲーム機を持って・・・。