替玉魔王
勇者って、セーブあるのずるい。
「魔王!私に倒されなさい!」
「貴様に倒されるような間抜けではないわ!」
「いくわよ!女勇者限定奥義イダイナアイノチカラ!」
「ぐわぁぁぁぁ!」
”はーい。転送ねー”
-株式会社アクヤク-
「はい。魔王Aくん、おつかれー。」
「邪神様、もうあの子なんなの!」
「しょうがないよね。勇者って、そういうもんだから。」
「101回ですよ!101回!プロポーズされるかと思いましたよ!」
「その言い方やめようかー。色々やばいから。」
「最後だって、全然、奥義出てないじゃないですか?」
「まぁ、ずっと男追っかけてたからねー。」
「10年挑んできて、レベル20ですからね。もう奇跡ですよ。俺が勇者やったって、一年掛かりませんよ。」
「四天王たちも、怒ってたねー。」
「神側は、何やってたんですか?」
「何回も神託送ったって言ってたよ?」
「それであれ?どんだけ信用されてないんですか?」
「先方も色々と、苦労してるんだよ。」
「くー、マジで本気出してやろうかと思いましたよ。」
「よく我慢できたと思うよ。」
「で、ひとつ質問なんだけど、62回目の時、あれ、魔王Aくんじゃなくて、悪魔課の子だよね?」
「えっ?そんな事ありましたっけ?」
「夢魔課の子が、悪魔くんと飲んだ時に、ベッドで言ってったって。」
「あー、なんか魔力の調子が悪いなぁ。お疲れ様です。邪神様。」
「待ちなさい。」
肩を掴まれた。
「悪い事してると、バレるんだよ?君、300年前もそれやったよね?」
「いやぁ、覚えてないですね。」
「サキュバスちゃーん」
「はぁい」
「魔王Aくん、あれね。」
「あれですね~。了解しました。」
「邪神様?ねぇ、マジやめて。サキュバスちゃん、ねぇ、腕掴まないで。力つよ!」
「魔王Aくん、今夜は楽しみましょ?」
「邪神さまぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
魔王Aは、サキュバスと共に、夜の街に消えていった。それから30年、彼の姿を見たものは、いたとかいないとか、、、
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