いなくなった女の子
私がまだ小学生だった頃、同級生のゆかちゃんとゆう子が遊んでいる間に行方不明になった。
当時私たちは放課後の学校でかくれんぼをしていた。しかしその間にゆかちゃんはいなくなってしまったのだ。
みんなが見つかっても一向にゆかちゃんは見つからず、鬼の子だけでなくその場にいた全員で探したが帰る時間になっても見つからなかった。
隠れたフリして家に帰ったのではないかと最後はそのまま家に帰ったのを覚えている。
その日の夜、ゆかちゃんが帰ってこないのを心配した彼女の母親から家に電話がかかってきた。
この電話は連絡網で私の友人たちの家にもかかってきていた。
かくれんぼをしていたメンバーからゆかちゃんが見つからなくなった話を聞き、警察や地域の方による捜索がされたがついに見つからず、そのまま行方不明事件として今も扱われている。
私の同級生の間では今でも時折話にあがる。後味の悪い謎がみんなの間に残ったままなのである。意地の悪い男子なんかが尾ヒレをつけて怪談話にしたがったりはしたが、実際は心霊現象のようなものはなく、ただただ未解決な嫌らしさが残るだけだった。
だけど、私はその後ゆかちゃんらしい子を見た。
習い事の帰り道、夕暮れの空にはまだ明るさは残っていたが街は薄暗くぼんやりとした時間帯だった。私は観たいテレビがあって急いで家へと向かっていたのだが、
小学校の前を通った時、誰もいなくなった校庭の隅にゆかちゃんらしき人を見たのだ。
薄暗かったこと、急いでいたこと、そんなわけがないと思おうとしてる自分がいたが、あれはたしかにゆかちゃんだったと思う。だっていなくなったあの日の姿そのままだったから。
ゆかちゃんがいなくなった日からもう8年が経つが、おそらくゆかちゃんはまだあの学校のどこかに今もいるんだろうと思う。




