表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/38

プロローグ

 僕が憧れていた人魚姫。

 上半身は美しい少女の姿で、下半身は魚のようなヒレをもつ空想上の生き物。


 それはこの世界に入るはずのない生物。


 ……のはずだったけど。



「ナナちゃん、調子はどうかな?」

「はい! とても気待ちがいいです!」


 木漏れ日の差し込む清々しい空気の漂う森の中で、僕は一人の女の子を車いすに乗せて散歩する。

 僕の問いかけに、明るい笑顔で答えてくれる美少女は、ナナちゃんという女の子。

 その子の下半身は……


 人の足ではなく、


 光り輝く鱗が並んだ魚のヒレが伸びているのだった。



「おい! 真一! ナナっち、どこに連れてく気だー!!」


 そして僕に罵声を浴びせながら、あと追ってきた女の子はエルさん。

 綺麗な顔立ちで眉間にしわを寄せながら僕を睨みつける。

 美しい金髪の持ち主だけど、

 それ以上に目を引くのが……


 背中に大きな白い鳥のような翼をそなえているのだった。


 まるで天使エンジェルのような出で立ちだけど、なぜか本名はエルフ(妖精)というエルさん。



 そしてそのエルさんの後ろをついてくるのが白い馬のワンちゃん。


 馬なのにワンちゃん。


 変わっているのは名前だけじゃない。

 そのワンちゃんの額には、天に向かって一直線に伸びる立派な角が生えているのだった。


 それはまるでユニコーンのように……

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ