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14 二日目、夕方


 まだ明るいけど、野営の準備は済ませました。


 シスカさんとクリスは、狩りに行くと言って近くにあった林に入っていっちゃいました。


 かなりの狩猟民族っぷりですね。



 私とカミスは、草の上に腰かけて、ふたりでぼんやりとみんなを眺めております。



 ノルシェは、なにやら探査魔導具を操作中。


「せっかくの旅行なのに、いつもノルシェさんにだけ警戒をお任せしちゃってるみたいで、申し訳ないです」


 気にしないで。 アランさんが女の子に目を奪われるのと一緒だから。



「すごく反応に困っちゃう説明だね」


 つまりは、業と書いてカルマ、なのですよ。



「カルマと言えば、ひとつだけ、ずっと気になってたことがあるんですけど」


 なんでしょう。



「ネルコさんって眼鏡を外すと、どのくらいの攻撃力なんだろう」


 ハルミスタさんのお色気っぷりが完璧に隠蔽出来る魔導具ってことは、眼鏡を外したネルコには、あのもの凄いお色気に匹敵する魅力がプラスされるかもってことかと。



「絶対に外したところを見ないようにするね」


 もしネルコがカミスのことを好きになっちゃったら、誠実に、ね。



「大丈夫、だといいなぁ」


 つまりは、あの眼鏡を掛けた状態でも好きでいてくれたら、本当に好きってことなのかな。



「僕で実験しないでくださいね」


 自信、無い?



「『指輪』の共有で、今の僕の気持ち、分かります?」


 ……なんだか、ぽかぽかしている感じ、かな。



「自信も男っぽさも物足りないけど、ぽかぽか感なら今のお天気と同じくらいありますよ」


 確かに、お姫様抱っこした時はあったかかったです。



「お姫様抱っこのリベンジ、絶対にしちゃいますからね」


 期待しております。



「なんだか、アランさんの口ぐせ、思い出しちゃいました」


 ?



「『異世界とっても良いところ』ですね」


 ごもっとも、です。



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