第0話 気づいたのは母コール
まず気づいていただきありがとうございます。
それだけでもニヤリとしますが、読んでいただき少しでもクスッっとしていただけたなら私はコブシをにぎり「ヨッシャ!!」と歓喜いたします。
至らない部分が多いと思いますが少しでも楽しんでいただけたら幸いです。
「トオちゃーん、朝だよー」
どうも皆さんこんにちは、俺の名前は佐藤 透です。21歳にもなり、不慣れだと思っていた仕事にもようやくマンネリの、「マ」の字が見えてきた今日この頃である
「トオー?起きて早く朝ごはん食べちゃいなー」
そんな私が、朝は母親に起こされているのかというとそんなことはない。
高校卒業と同時に他県に就職したのだ。そもそも母親がここにいるわけが
「いいかげん起きな!!」
「て、いるうううううううう!?」
母親に布団を剥がされるという、なんとも懐かしいシチュエーションだが、今はしみじみと懐かしむよりも先に
「な、なんでいるの!?」
と疑問が口からこぼれる。
「何でって、起こしにきたんじゃないの」
「いや、そうじゃな・・く・・て・・・・?」
母との問答の途中であたりの異変に気づく。
・・・・・ここは・・・実家の俺の部屋?あれ?連休はまだ先だったはず・・・?いつ帰ってきたんだ?
「?、寝ぼけてないで早く支度しなさいまた遅刻しても知らないわよ」
「遅刻って何に?」
「はあ?学校に決まってるでしょ?早く顔洗ってきなさい」
母親はそう言い、居間へと戻っていった。
学校?なにを言っているんだとうとう年が頭にきたのか?おもむろにベットから身を起こすと違和感を覚える。
(何だ?ベットこんなに高かったっけ?・・・ん?・・・・は?・・・・・)
「うええええええええええーーーーーー!?」
飛び起き、洗面所へ迷いなく駆け込み鏡を見る。
そこに映っていたのは最近朝に剃るヒゲが濃くなっていることに悩んでいた荒れた肌の顔はなく。
ヒゲや肌荒れなど、微塵もない幼き自分の姿だった。
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特徴がないことが特徴だと、自分でもそう思う。
大好きな趣味だとか、何かに打ち込んだ経験だとか他所の話を聞くとよく思う。
小・中・高と特になんの変哲もない学生生活を送ってただただ時間の浪費にいそしんでいた。
部活は入っては幽霊部員、をずっと続けていたため完全に帰宅部
幼馴染の親友二人とよくつるんで遊んでいた。
そんな人間の就職先に、大きな転機があるわけもなし。可もなく不可もなく、パッとしないサラリーマンを続けて生きてきた。
だけどただ一つ心に残っていることがある、ずっと片思いをしていたのだ、小学校から高校の卒業までずっと
結局告白せずに終わった恋だが出会った日の事をよくおぼえてる。小学校高学年で転校してきた彼女は、夏休みが終わりまだ暑さが残っていることを忘れさせるようなそんな綺麗な黒髪をなびかせて、校門に立っていた。
読んでいただきありがとうございます!!
おそらくこの後書きをあなた読んでいる頃、私はコブシを高く掲げていると思われます。
え?誰かが読んだかなんてわからないじゃないかって?こまけえこたあいいんです。
まだ一話なのでまだ本気じゃないです。ほんと、次から本気出すので是非続きもよんでいただけると幸いです。