狂壊記襲来 2
フィア
「アルバさん。大丈夫でしたか。ここはいったいどこなのでしょうか?」
リース
「なに言ってるのフィア?これって夢じゃないの?ってアルバもいるもしかして私達何かやらかした!?ここは天国?」
ウィン
「お、落ち着け。」
リース
「ああ、もしここが天国だったらフィアちゃんといつも二人きりになれる。何者にも縛られない。もう、折角だからフィアちゃんと結婚して。」
アルバ
「ああ、ここが理想卿だとか天国だとか勘違いして感情が暴走してる!」
フィア
「リースちゃん?」
リース
「フィア!何!」
フィア
「落ち着きなさい。」
リース
「わかった。落ち着いた。」
ミホ
「落ち着く薬があるのでどうぞ。」
ミホは、持ってきた瓶にはいっている謎の黒い液体をリースの口に流し入れた。
リース
「あれ?私はどうしてこんなところに?フィアちゃんここはどこ?」
フィア
「どこなのですか?」
サテナ
「ここは、異世界だ。」
フィア
「そうですか。私達はなぜここにきてしまったのでしょうか?」
サテナ
「それは私が呼んだからだな。気に入ったらこの世界にい続けてもいいぞ。」
ウィン
「本当か?あ、でも何かしなきゃならないのか?」
サテナ
「ん?まぁ、自由にしてくれていいぞ。もちろんやられたらやり返すがな。」
ソラ
「じっ、自由?好きなこと出来るの?」
フィア
「わたしは、リースの意見を聞きたいです。」
リース
「わたしはフィアについていきます。」
フィア
「はぁ、やっぱりそうですか。未練はありますが、リースを巻き込みたくない。わたしもこの世界に居てもいいですか?」
ミホ
「もちろん。歓迎するわ。」
サテナ
「ちょうどよく朝の頃に鯱が手に入ったから今夜は鯱の塩焼きでも作るか。」
クロエ
「ん?鯱なんかどこで手に入れたんだ?」
サテナ
「池で釣りをしていたら釣れた。」
アルバ
「池から鯱? まあ、あるのかな。」
ウィン
「さすがにないだろ。」
フィア
「異世界なので常識は通用しないのでは?」
クロエ
「いや、さすがに池で鯱は?いや、まあ、無いとは言い切れないか。」
サテナ
「気になって池の中を調べたら犬と兎と魔獣も見つけたからな大漁だったよ。」
ソラ
「それ多分知ってるひと。」
アルバ
「そうなの?」
ソラ
「鯱がマールさんで犬はクウちゃん。兎は僕の妹のナオ、魔獣はわからないよ。」
アルバ
「え?ナオ?それは僕の妹だよ?」
ソラ
「そうなんだ。あれ?」
アルバ
「異世界には同じ存在がいたんだっけ。」
ソラ
「そう、異世界には自分と同じ存在がいる可能性があるんだ。」
フィア
「おかしいですね。」
ウィン
「ん?なにが?」
ソラ
「僕が生まれたのは・・・。あれ?おもいだせない。」
アルバ
「僕とソラさんは同じ世界だから同じ妹がいる場合ぼくは弟でソラがお兄さん?ソラさんナオはソラさんのこと知っていますか?」
ソラ
「子供の頃はよく一緒に遊んでいたしナオは覚えてると思う。」
サテナ
「ああ、ソラは多分何かの力によって記憶を改竄されているんだよ。だからいくら考えても混乱するだけだぞ。」
ソラ
「えっ?そうなの?」
アルバ
「何でソラさんの記憶が改竄されるのですか?」
サテナ
「それはまだ秘密だ。」
ウィン
「秘密ってことはしってるのかよ。」
とんとん、がしゃ!
※ドアをノックし、とびらを開けるおと
ミホ
「あら、誰か来たわ。」