俺の行動を聞いてくれ
今後もこの作品をよろしくお願いします。
「いらっしゃい」
雑貨屋に入ると、NPCが定型文を言う。
雑貨屋はそこまで混んでいないようだ。
せいぜい二人くらいである。
俺は、メニューからショップを選び投擲アイテムを探す。
「投擲アイテムはどこかな~。」
投擲アイテムに辿り着く前に、気になるアイテムを見つける。
「煙玉…?効果は、1秒間相手から見えなくなり、ヘイトも1秒間なくなる。…価格は10Gか。10個買おう。お、投げナイフか…。1Gとか安いな…。」
投げナイフの効果は
投げナイフ
DEX+1
である。
煙玉10個と投げナイフを300本手に入れた。
残金は0だ。
ポーションやマナポーションは、まだいらないかと思い、買わなかった。
「これで、戦闘しても大丈夫だな。まずは、初心者用の森に行こう。」
俺は、初心者が戦闘練習につかうエリアに移動した。
発売初日なので、かなりの人がいる。
俺は人が居なそうな、森の奥に入っていく。
奥に進んで行くと、そこにはスライムが居た。
スライム
そう表示された敵は、こちらに気づいて居ないようで、プルプルと徘徊している。
俺は投げナイフを投げることにした。
「ふっ」
俺の投げたナイフは、一直線にスライムへ到達した。
その後2本ほど当てると、ポリゴンになって消えた。
序盤なだけあって弱い。
「お、当たったぞ?当たらないなんて嘘じゃないか。」
そんなふうに考えたが、次に出てきたモンスターを見て、考え直すことになる。
俺は、その後もスライムを数体倒していき、更に奥に進んで行った。
すると、始めてスライム以外のモンスターに出会う。
「モンスター出てこないかな…。ん?ウサギ?」
出て来たのは、ウサギだった。普通のウサギと違うところは、ウサギの額に大きな角があることである。
「よし、次はアイツを倒そうか。
それにしても、これ倒したら同族狩りになるのだろうか…。まさか俺はウサギを食べられないのかっ。」
なんて気の抜けた事を考えてたせいか、ナイフを外してしまった。
「あ、外した。くそ、連続記録が…。
次から真面目にやろう。」
俺は、次は集中して投げるが外してしまった。
その後も何度か投げたが、全部外してしまった。
どうやら、あのウサギは危険察知能力が高いようで、遠くに居てもバレるし、遠距離攻撃も外してしまうようだ。
「どうやったら当たんのかな…。
ここで辞めたら、この種族もやってけない気がするし…。
よし、これからの目標は、奴を倒すことだっ。」
そうと決まれば、あのウサギを見つけなければ。
さっきのウサギには逃げられてしまったので、探さなければいけない。
「こんなとき、索敵スキルとかあったら良いんだけどな。
やっぱ、紙装甲のこのキャラでやって行くには、先手必勝が最低条件だからな。」
無いものねだりしても仕方ないか。
そう思って探していると
「見つけたっ。さて、普通に打っても当たらない事はさっき証明された。
じゃあ、どうしたらいいのかな…。」
考えても答えは出てこない。
取り敢えず、俺はウサギに向かって隠密を発動しながら走った。
まだウサギには気付かれて無いので、少しは近づけたが、ナイフを投げる前に見つかってしまった。
それでも俺は走りながら、ウサギに向かってナイフを投げる。
勿論当たらなかったが牽制にはなったようで、ウサギの動きが遅くなる。
その隙を見逃さずに、さらにウサギに接近して、ナイフを投げようとすると、ウサギが体当たりをしかけてくる。
普通なら当たっても大丈夫だが、生憎俺は防御力が紙なので、かわしながらウサギにナイフを投げた。
今度は攻撃が当たり、ウサギが吹っ飛ぶ。
どうやら頭に当たり、クリティカルで倒せたようだ。
「や、やった。ウサギに攻撃が当たったぞ。でも、これ以上に速いモンスターがいるかもしれないし、少しこのウサギで練習しようか。」
俺はウサギのドロップアイテムを回収してから、またウサギを探しに行った。
姫華
Level2
装備スキル
隠密Level2
投擲Level3
消音Level3
ダッシュLevel5
ステップLevel1
ジャンプLevel1
装備アイテム
初心者の服
初心者のズボン
初心者の靴