魔導遺産LMV
■LMVとは、魔術を詠唱や代償なしで発動させることができる古代の遺産。
大陸各地の遺跡から発見されており、鬼を倒すために切り札として国が管理している。貴重ゆえに一般人の手に渡ることは無く、鬼による被害の多い地域の兵隊に優先的に貸し出されている。事が終結すれば、LMVは国に返却しなければならない。
兵士以外でLMVを所持している者は、国の許可なく遺跡に侵入し遺産を回収するトレジャーハンター、又は略奪を繰り返す盗賊の輩のどちらかである。もちろん一般人のLMVの所持は禁止されているため、即時提出が求められている
LMVは今までに発見されているもので、武器型と装備型の2つに分けることができる。
◆武器型
・槍型
槍の形を持つLMVで、最も多く発見されている種類。使い手を選ばない扱いやすいもので、各国の衛兵等に支給されている。
槍型で代表的な物が、矛先が超振動を起こし凄まじい刺突力を発揮する《超振槍》と呼ばれる槍。シグマの持つ《雷神槍》が槍型に分類される。
・剣型
剣の形を持つLMVで、槍型の次に多く発見されている種類。こちらも、各国の兵士等に支給されている。
ファイの《炎の剣》やソレイドの《陽炎》、オルガとリモルディの《ソキウス》等が剣型
に分類される。
・刀型
剣とは違い、片面だけに刃が付いている細身の刀身を持つLMV。発動させていない状態でも、斬れ味が優れている。発見されている数はあまり多くない。
ユリアンの《高周波刀》が刀型に分類される。
・弓矢型
遠距離からの攻撃を可能にするLMV。
エルフ種の者たちが、集落奪還の際に使っていた。
・他にも《斧型》や《槌型》《鞭型》《鎌型》等が発見されている。また、武器型の中でも荷台がないと持ち運べない大砲の形をした超重量級のLMV《ラディウス・アッグレシオー》等がある。
数は少ないが防具の形をした、《盾型》や《鎧型》等もある。グリゼルダが装備していた篭手の形をした炎のLMV《クラーテール》は《鎧型》に分類される。
◆装備型
装備型は武器型と違ってあまり発見されていない。また、発見されても使用用途が分からないものが多数ある。
・光学鏡
暗い場所でも僅かな光をとらえ、物を見ることができる眼鏡。
ユリアンが所持していた。ユリアンが竜王の力を得てからはほとんど使われていない。
・アムレートゥムコート
対魔術用に作られた上着。魔術を無効化する力を持つ。
ソレイドが、ジェイド王国国王から受け賜わった。
・白銀鎧
魔術を一切通さない白銀の鎧。魔術を遮断するだけで、攻撃手段は持たないため、武器型の《鎧型》には分類されない。
泥人形が装備していた。
などなど
世界各地の遺跡には、まだ発見されていない数多くのLMVが眠っていると推測される。
こんばんわ。
どうも橿倪・クレナイです。
LMVのまとめをやりたいな~と思い書いた回です。
たまに新しいLMVを登場させる時、どんなのがかっこいいかな~と悩みます。かっこい武器が登場すると少なからず気分が高揚しますからね。
さほど気にせず読み流していただければ幸いです。
さて、次回はついにシルミナス北部連合国の央都シルミールの話です。