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社畜だった俺のスキルはガチャだけ。気づいたら最強になっていた  作者: 1315
第4章 「水の都と隠された血筋」
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第5話 歪みの前、再び現れた影

第5話 歪みの前、再び現れた影


橋を渡り切ると、霧がゆっくりと晴れていった。


その先にあったのは――


空間の歪み。


景色が揺れている。


空気そのものが捻じれているような、異様な感覚。


「……これが」


レオが呟く。


ユウトは黙って見つめる。


「ああ……間違いないな」


リリアも目を細める。


「はい……ここが繋がっている場所です」


エルナが静かに言う。


「……不用意に近づく場所じゃない」


ユウトが一歩踏み出そうとする。


その瞬間――


「……動くな」


低い声。


空気が止まる。


全員が振り向く。


黒いローブ。


その姿を見た瞬間。


ユウトの目が細くなる。


「……お前か」


レオが戸惑う。


「……誰だよ」


ユウトは前に出る。


「また会ったな」


ローブの男は動かない。


ただ、こちらを見ている。


沈黙が重い。


リリアが構える。


「……気をつけてください」


次の瞬間――


ローブの男が消える。


「っ!?」


レオが叫ぶ。


ユウトはすでに動いていた。


背後。


振り向く。


双剣で受ける。


ガンッ!!


重い衝撃。


「……速いな」


押し返す。


距離を取る。


リリアが横から斬る。


だが当たらない。


「避けられました……!」


レオが飛び込む。


「当たれ!!」


鉤爪を振る。


かすらない。


逆に弾き飛ばされる。


「ぐっ……!」


地面を転がる。


ユウトが踏み込む。


双剣。


連撃。


一瞬、捉える。


「……そこだ」


斬る。


だが浅い。


ローブの男が距離を取る。


「……やるな」


低い声。


ユウトは構えたまま言う。


「返せ」


短く、重い。


ローブの男はわずかに首を傾ける。


「……まだだ」


その瞬間。


空気が歪む。


「……っ?」


リリアが気づく。


足元が揺らぐ。


エルナが叫ぶ。


「来る!」


地面が沈むような感覚。


光。


視界が引き裂かれる。


「なんだこれ!?」


レオが叫ぶ。


ユウトが踏み込む。


ローブへ。


「逃がすか!」


だが――


距離が歪む。


近づけない。


ローブの男が静かに言う。


「まだ届かない」


渦が開く。


空間が裂ける。


「ユウトさん!」


リリアの声。


ユウトが手を伸ばす。


届かない。


「くそっ……!」


身体が引きずられる。


ヒヨコが鳴く。


「ぴよ!!」


抗えない。


ローブの男の姿が歪む。


「いずれ分かる」


光がすべてを飲み込む。



衝撃。


地面に叩きつけられる。


「……っ!」


ユウトがすぐに起き上がる。


周囲を見る。


見知らぬ場所。


静かすぎる空間。


レオも起き上がる。


「なんだよ……ここ……」


リリアが周囲を確認する。


「……完全に、別の場所です」


エルナが小さく息を吐く。


「やられたね」


ユウトは拳を握る。


悔しさ。


だが――


目は冷静だった。


「……いい」


短く言う。


「まだ終わってない」


前を見る。


「あいつがいる限り、終わらない」


一瞬だけ、間が空く。


そして――


「……アリス」


小さく、名前を呼ぶ。


それだけで十分だった。


リリアが静かに頷く。


「はい」


レオも拳を握る。


「……絶対、追いつく」


ヒヨコが小さく鳴く。


「ぴよ」


ユウトが一歩踏み出す。


「……行くぞ」


ここから。


もう一度。


第5話を読んでいただき、ありがとうございます!


ついに“あのローブ”が再び登場しました。

ユウトたちにとっても、そして物語にとっても、大きな転機となる回になったと思います。


戦いの中での力の差、そして強制的な転移――

簡単には届かない相手であることが、よりはっきりしました。


それでも、ユウトの中で揺らがないもの。

最後の一言に、すべてを込めました。


ここからは、新たな場所での探索と再スタートになります。

物語もさらに深くなっていくので、ぜひこの先も見守っていただけると嬉しいです!


引き続きよろしくお願いします!

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