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社畜だった俺のスキルはガチャだけ。気づいたら最強になっていた  作者: 1315
第4章 「水の都と隠された血筋」
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第4話 橋の先に潜む魚影

第4話 橋の先に潜む魚影


街の外れから続く道は、やがて一本の橋へと変わった。


水の上に架かる、長い橋。


先は霧に包まれ、どこまで続いているのか分からない。


「……この先ですね」


リリアが静かに言う。


ユウトは橋の先を見つめた。


「ああ」


水面は不自然なほど静かだった。


まるで何かを待っているかのように。


「ここから先が“奥”だよ」


エルナが言う。


ユウトは一歩、橋へ踏み出した。


木が軋む音が小さく響く。


リリア、レオも続く。


ヒヨコが鳴く。


「ぴよ……」



橋を進む。


霧が濃くなる。


視界が狭くなる。


水面だけが、ぼんやりと見える。


「……なんか嫌だな、ここ」


レオがぽつりと言う。


「落ち着かない」


ユウトは少しだけ笑う。


「そういう場所だ」


リリアも小さく頷く。


「はい……気配が不自然です」


その時だった。


ガコン――


足元で音が鳴る。


「え、なに今!?」


レオが驚く。


次の瞬間。


水面が大きく揺れた。


そして――


魚型の魔物が跳ね上がる。


巨大な体。


黒い鱗。


鋭い牙。


濁った目がこちらを睨む。


「来たか」


ユウトが双剣を抜く。


さらにもう一体。


そしてもう一体。


橋の上に敵が現れる。


「ちょ、ちょっと多くない!?」


レオが叫ぶ。


「落ち着いてください!」


リリアが構える。


ユウトが前に出る。


「前は任せろ」


魚が突っ込んでくる。


ユウトが斬る。


一体を弾き飛ばす。


レオも動く。


「うわっ、危なっ!」


回避して、すぐ反撃。


鉤爪で叩きつける。


リリアが隙を突く。


素早く一撃。


だが――


数が多い。


「全然減ってないんだけど!」


レオが叫ぶ。


ユウトが低く言う。


「騒ぐな、数は見えてる」


「見えてるけど多いって!」


それでも、止まらない。


ヒヨコが鳴く。


「ぴよぴよ!」


その声が橋に響く。


その瞬間――


魚たちの動きがわずかに鈍る。


「……今だ!」


ユウトが踏み込む。


双剣の連撃。


一気に数を減らす。


リリアも続く。


レオも勢いよく飛び込む。


「よし、いける!」


流れが変わる。


ヒヨコがもう一度鳴く。


「ぴよぴよ!!」


今度は強く。


魚たちの動きが崩れる。


ユウトが最後の一体へ踏み込む。


一閃。


橋の外へ吹き飛ばす。


水面に落ちる。


――戻ってこない。



静寂。


橋の上には、もう何もいない。


水面も、再び静かになる。


レオが大きく息を吐く。


「はぁ……終わった……」


リリアも呼吸を整える。


「はい……今ので最後ですね」


ユウトは橋の先を見る。


霧の奥。


何も見えない。


だが――


確かに、何かがある。


「……行くぞ」


レオも頷く。


「うん、さっきよりマシな気分だ」


少しだけ笑う。


さっきより、余裕がある。


エルナが前を見る。


「もうすぐだよ」


橋の先へ進む。


霧の奥へ。


歪みのある場所へ――。



橋はまだ続く。


静かに。


真っ直ぐに。


そしてその先に――


“次”が待っている。

第4話を読んでいただき、ありがとうございます!


橋での戦闘、いかがでしたでしょうか。

ここで一度しっかりと区切りをつける形になりました。


ユウトたちの連携や、レオの成長、そしてヒヨコの不思議な力――

少しずつですが、それぞれの役割も見えてきたと思います。


そして、物語はいよいよ次の段階へ進みます。

この先にある“歪み”、そして待ち受ける存在とは何なのか。


次回から、物語がさらに大きく動きます。


引き続き、楽しんでいただけたら嬉しいです!

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