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社畜だった俺のスキルはガチャだけ。気づいたら最強になっていた  作者: 1315
囚われのアリス ―紅き翼の檻―編
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第6話 突破と転送の結晶


第6話 突破と転送の結晶


通路の奥に立つ影。


それは、これまでとは明らかに違っていた。


ただ立っているだけで、空気が重い。


「……強いな」


レオンが低く言う。


アランは剣を構えたまま、わずかに息を整える。


「ここを抜ける」


短く言う。


それだけで十分だった。


ピリムも後ろで頷く。


「……行ける……」


自分に言い聞かせるように。


次の瞬間。


敵が消えた。


「……っ!」


速い。


視界から消える速度。


直後――目の前。


ガキンッ!!


アランが受ける。


衝撃が腕を痺れさせる。


「……っぐ!」


押し込まれる。


だが、止まらない。


レオンが割り込む。


「どけッ!!」


拳を叩き込む。


ドンッ!!


敵がわずかに揺れる。


その一瞬。


アランが踏み込む。


連撃。


速さで押す。


だが――


すべて、受け止められる。


「……くそ……!」


レオンが歯を食いしばる。


押し切れない。


力の差は、まだある。


その時。


「……今……!」


ピリムの声。


小さな光。


ほんの一瞬だけ、敵の動きが鈍る。


その隙。


アランの目が変わる。


「……決める」


踏み込む。


一歩。


さらに一歩。


間合いの奥へ。


剣を振る。


狙いは一点。


ズバッ!!


深く入る。


敵の体が揺れる。


レオンが続く。


「終わりだッ!!」


全力の一撃。


ドンッッ!!


衝撃が響く。


敵の体が吹き飛ぶ。


壁に叩きつけられる。


崩れ落ちる。


今度は――動かない。


静寂。


三人とも、その場で息を整える。


「……はぁ……」


レオンが肩で息をする。


「……やっとかよ……」


アランは数秒、動かない敵を見つめる。


……反応なし。


「……終わりだな」


そう判断する。


ピリムがその場に座り込む。


「……よかった……」


その時だった。


敵の体が、わずかに光る。


「……?」


アランが近づく。


崩れた装備の中から、何かが転がり落ちた。


小さな結晶。


淡く光っている。


「……これは」


手に取る。


触れた瞬間、感覚が流れ込む。


空間。


転移。


座標。


「……転送……?」


小さく呟く。


ピリムが顔を上げる。


「……それ……」


集中する。


結晶を見る。


「……すごい……魔力……」


レオンが覗き込む。


「何だそれ」


アランは短く言う。


「転送の結晶だ」


「……使えば、移動できる」


レオンが笑う。


「マジかよ」


ピリムも頷く。


「……たぶん……一回だけ……」


使い切り。


だが――それで十分だった。


アランは結晶を握る。


静かに言う。


「……使えるな」


この状況を、一気に変えられる。


三人は顔を見合わせる。


限界に近い。


だが――まだ終わっていない。


「……行こう」


アランが前を見る。


その先。


重い扉。


ピリムが小さく呟く。


「……アリス……この先……」


レオンが拳を握る。


「やっとだな」


アランはゆっくりと扉に手をかける。


そして――


押し開いた。


ギィィ……


その先にあるのは。


まだ見ぬ“核心”。


だが今は。


確実に、一歩進んだ。


第6話を読んでいただき、ありがとうございます。


今回はついに強敵を撃破し、一つの壁を乗り越える展開となりました。

限界に近い状態での戦いと、三人の連携が少しでも伝わっていれば嬉しいです。


そして、新たに手に入れた「転送の結晶」。

このアイテムが今後どのように関わってくるのか、物語はさらに動いていきます。


ここからいよいよ核心へ――

アリスのもとへ辿り着けるのか、引き続き見守っていただけたら嬉しいです。


いつも読んでくださり、本当にありがとうございます。

感想やコメントもお待ちしております。

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