第5話 ユニークスキル《無限ガチャ》
第5話 ユニークスキル《無限ガチャ》
ギルドの空気が静まり返った。
「普通じゃありません」
受付嬢の言葉に、周りの冒険者たちがこちらを見る。
「おい、新人だろ?」
「何があった?」
ざわざわと声が広がる。
俺は少し焦った。
「どうしました?」
受付嬢は水晶玉を見つめたまま言った。
「ユウトさん……あなたのスキルは」
一度言葉を止める。
そして小さく言った。
「ユニークスキルです」
その瞬間。
ギルドの冒険者たちがざわめいた。
「ユニークだと?」
「新人が?」
受付嬢は続ける。
「スキル名は――」
水晶を見つめる。
「**《無限ガチャ》**です」
「……ガチャ?」
俺は思わず聞き返した。
受付嬢も困った顔だ。
「私も初めて見ます……」
その時。
ドン!!
ギルドの扉が勢いよく開いた。
「騒がしいな」
低い声。
全身鎧の大男が入ってくる。
背中には巨大な剣。
圧倒的な存在感。
受付嬢が言った。
「ギルド長!」
男は俺を見た。
「新人か」
「はい」
「ユニークスキルらしいな」
ギルド長は水晶を見る。
そして小さく笑った。
「ほう」
「面白いスキルだ」
「説明が出ている」
ギルド長は読み上げる。
「1日1回、ランダムでアイテムを召喚するスキル」
ギルドがざわつく。
「レア度はランダム」
「ゴミから伝説級まで出る可能性がある」
一瞬で大騒ぎになった。
「チートじゃねぇか!」
「すげぇ!」
その時だった。
突然、俺の目の前に光が現れた。
ゲームみたいな画面。
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ユニークスキル
《無限ガチャ》
本日のガチャ:可能
回しますか?
YES / NO
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俺は思わずつぶやいた。
「ガチャ引けるみたいです」
その瞬間。
ギルド中が盛り上がった。
「引け引け!」
「伝説武器こい!」
「ドラゴン装備出せ!」
リリアも目を輝かせている。
「ユウトさん!やってください!」
ここまで言われたらやるしかない。
俺は心の中で押した。
YES。
すると画面が回転する。
光。
キラキラ。
まるでスマホゲームの演出だ。
そして――
ポン。
床に何かが落ちた。
俺はそれを見た。
「……え?」
周りも固まる。
「おい」
「なんだそれ」
受付嬢がつぶやく。
「た、卵……?」
床の上にあったのは――
真っ白な卵だった。
ツルツルしていて、少し光っている。
ギルド長が近づいてくる。
卵をじっと見る。
「……魔物の卵か?」
リリアも首をかしげた。
「でも見たことないです」
その時だった。
ピシッ。
小さな音。
俺は卵を見る。
「今、音しなかった?」
次の瞬間。
ピシッ……ピシッ……
卵にヒビが入った。
「え?」
周りの冒険者がざわめく。
そして――
パキッ!!
卵が割れた。
中から出てきたのは――
小さな生き物。
丸い体。
ふわふわの羽。
そして――
「ぴよ」
ヒヨコだった。
ギルドが静まり返る。
「……」
「……」
誰かが言った。
「ハズレじゃねぇか」
その時だった。
ヒヨコが俺の方を見た。
そして――
「ぴよ!」
勢いよく飛びついた。
俺の頭の上に乗る。
受付嬢が驚く。
「ま、まさか……」
ギルド長が目を細める。
「テイムされた……?」
ヒヨコは嬉しそうに鳴いた。
「ぴよぴよ!」
しかし――
この小さなヒヨコが、
後に世界を震わせる存在になることを、
この時の俺たちは
まだ知らなかった。
第5話まで読んでいただき、本当にありがとうございます。
今回は、ユウトのユニークスキル《無限ガチャ》が初めて明らかになり、思わぬ形でヒヨコが仲間に加わる展開でした。
小さな存在ですが、このヒヨコが今後どれほど大きな影響を与えるかは、まだ誰も知りません。
皆さんと一緒にこの物語を進められることが、とても嬉しいです。
次回も、ユウトとリリア、そしてヒヨコの冒険がどう展開するのか、どうぞ楽しみにしていてください。
引き続き、この世界での冒険を一緒に見守っていただけると嬉しいです。




