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第13話 森の異変

第13話 森の異変


「レオ!」


息を切らした獣人が駆け寄ってきた。


「森の近くで魔物が出た!」


レオの表情が一瞬で変わる。


「魔物?」


男は大きく頷いた。


「街の外だ!見回りの連中が戦ってる!」


その言葉に、周囲の空気が一気に緊張した。


広場にいた獣人たちもざわつき始める。


「また魔物か」


「最近多くないか?」


そんな声も聞こえてきた。


レオはすぐに男に聞いた。


「どこですか?」


「北の森の入口だ!」


ユウトは静かに立ち上がった。


「なるほど」


どうやら静かな街の時間は終わりらしい。


レオはユウトを見る。


「……行きます」


迷いのない声だった。


ユウトは肩をすくめる。


「だろうな」


リリアも小さく頷いた。


三人はすぐに街の出口へ向かって走り出す。


途中、何人かの獣人の戦士たちも同じ方向へ向かっていた。


武器を持ち、急いでいる。


レオが言う。


「この街は基本的に魔物が近づくことは少ないんです」


走りながら説明する。


「でもたまに森から出てくることがあります」


「それが今回か」


ユウトが言う。


レオは頷いた。


「でも……」


少し不安そうに言う。


「こんなに騒ぎになるのは珍しいです」


街の門が見えてきた。


門番のガルドもすでに外を見ていた。


三人を見ると、驚いた顔をする。


「レオ!」


「ガルドさん!」


レオは止まらず聞く。


「状況は?」


ガルドは短く答えた。


「魔物が数体出てる」


そして眉をひそめる。


「だが問題はそこじゃない」


レオが聞く。


「どういうことですか?」


ガルドは森の方を見る。


少し低い声で言った。


「森の奥から出てきた」


その言葉に、レオの表情が変わる。


「……奥から?」


ガルドは頷いた。


「普通じゃない」


森の奥。


そこは、獣人たちでも簡単には入らない場所だった。


ユウトはゆっくり森の方を見る。


暗い木々の奥。


その先から、かすかに音が聞こえた。


――何かが動いている。


どうやら今回の魔物騒ぎは――


ただの魔物では終わらなさそうだった。

第13話を読んでいただき、ありがとうございます。


今回は森の近くで魔物が現れ、街の空気が一気に緊張する展開になりました。今まで比較的落ち着いていた獣人の街ですが、ここから少しずつ物語も動いていきそうです。


森の奥から来た魔物という点も、これからどう関わってくるのか描いていく予定です。ユウトたちがこの騒ぎにどう関わるのか、ぜひ次の話も読んでいただけたら嬉しいです。


いつも読んでくださり、本当にありがとうございます。よろしければ感想やコメントもぜひお願いします。

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