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第3話 影を纏う森

いつもありがとうございます。コメントなど書いてくれたら嬉しいです。是非よろしくお願いします!

第3話 影を纏う森


森の奥は昼の光をほとんど遮るほど木々が密集していた。

湿った土と苔の匂いが漂い、絡み合う蔦や倒木が行く手を妨げる。

深い緑に包まれたその世界は、静かでありながら、どこか落ち着かない空気を孕んでいた。


ユウトは双剣を背に構え、足元に注意を払いながら慎重に進む。

枝や根に足を取られないよう踏みしめるたび、森の深さを肌で感じる。


リリアは短剣を握り、倒木をまたぎながら進む。

胸元には小さな生き物を抱え、軽く羽をなでるだけで済ませた。


小川を渡った先、苔むした岩の影に不自然な足跡が連なっていた。

鋭い爪の跡。形は人間とは明らかに違う。

ユウトは指先で一つ一つ確認し、そっと息を飲む。


森の奥深く、木々の間で何かが動く気配。

葉のざわめきが、時折不自然に二人の方へ向かう。

視線を感じるような錯覚に、自然と背筋が伸びる。


「……進むしかない」

ユウトが低くつぶやくと、リリアは頷き、軽く胸元の生き物に目をやる。

その存在は静かで、周囲の森の音に溶け込むようにしてそこにあった。


倒木を越え、苔むした岩の陰に差し込む光がわずかに揺れる。

昼間とは思えない薄暗さの中、影がひそかに動く。

二人は息を潜め、慎重に足を進めた。


森の奥深く、光と影が絡み合う場所で、歩みを止める者はいない。

ただ静かな緊張だけが、足音と枝を踏む音に交じって漂っていた。


第3話をお読みいただき、誠にありがとうございます。

今回の森の探索では、ユウトとリリアが慎重に進む様子や、静かな森の中での緊張感をお楽しみいただけましたでしょうか。


ヒヨコはあまり前に出ませんでしたが、そっと物語の一部として存在しております。

小さな存在ながら、皆様の想像力で物語に彩りを添えていただければ幸いです。


森の奥にはまだ多くの謎が残っております。

次回もどうぞ、二人の冒険と森の奥深くで待ち受ける出来事をお楽しみくださいませ。

コメントやご感想も、ぜひお寄せいただけますと励みになります。

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