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社畜だった俺のスキルはガチャだけ。気づいたら最強になっていた  作者: 1315
第1章 「眠れる竜の血を引く少女」
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第6話 黄金の瞳が見据える未来

第6話 黄金の瞳が見据える未来


街の広場には炎と黒煙が立ち込め、瓦礫が散乱していた。

屋根は崩れ、火の手が上がり、逃げ惑う人々の絶叫が戦場のように響く。


アリスは肩のヒヨコを抱き、黄金色の瞳をぎゅっと閉じた。

「……怖い……でも、守らなきゃ……!」

翼を小さく震わせ、胸の奥の力を呼び覚ます。


リリアが短剣を握り、ユウトに声をかける。

「ユウトさん、あの黒いローブ……普通ではありません。くれぐれもご注意ください」


ユウトは剣を握り直す。

「わかってる……街の人たちを守るんだ!」


アラン、レオン、ピリムも戦闘態勢に入る。

アランが叫ぶ。

「ユウトたち、援護するぞ! 連携で行く!」

ピリムは光の魔法を広場全体に広げ、炎と煙を抑え、敵の視界を遮る。

「アリスさん、今こそ力を!」



黒いローブの一人がフードを外す。

漆黒の肌と赤い瞳の魔族が姿を現す。

もう一人も同じく魔族で、視線はアリスに集中している。


「……珍しい竜族……連れて帰る」

低く響く声に、アリスは肩のヒヨコを抱きしめ、震える。

「……や、やめて……!」



魔族の魔力が渦巻き、瓦礫や火花が飛び散る。

アリスは胸の奥で力を呼び起こすが、翼が重くなる。

ヒヨコも小さく羽を震わせ、仲間たちの援護を試みる。

「ぴよ……ぴよ……」


ユウトは魔族の攻撃を避けながら、最後の手段としてガチャを回す。

「……ここで……!」


光が弾け、ユウトの手に二本目のドラゴンスレイヤーが現れる。

「……え? 2本目……?」

手にした剣を眺めると、画面が自動で凸画面に切り替わる。

画面上には二本のドラゴンスレイヤーを双剣モードで使える表示が出た。

「……なるほど……これで双剣に切り替えられる……!」

戦場の混乱の中、ユウトは不思議そうに画面を確認し、構えを変える。



戦況は熾烈を極める。

魔族の魔力で瓦礫が飛び交い、仲間たちは疲労と傷で動きが鈍る。

リリアは短剣で攻撃するが腕に火傷、アランとレオンも擦過傷や打撃で体が重い。

ピリムも魔力の反動で息を荒くする。

アリスも翼の力が不安定で、胸の奥で力が暴れる感覚に戸惑う。


魔族の一人がアリスに近づき、腕を伸ばす。

「さあ、行くぞ……」


仲間たちは疲労と傷で戦意が鈍り、完全に守り切ることができない。

アリスはヒヨコを抱きしめ、翼で必死に抵抗するが、魔族の腕に触れられそうになる。


黄金色の瞳に涙を浮かべ、アリスは必死に力を呼び覚ます。

「……私は……負けない……!」

胸の奥の力が微かに反応し、魔族の腕をかすかに押し返す。


ヒヨコも肩で小さく羽を震わせ、アリスを励ます。

「ぴよ……ぴよ……」


魔族の腕はほんの一瞬アリスから外れ、踏みとどまった。

仲間たちは距離を取りつつも、疲労で立ち上がるのがやっとの状態。


ユウトは双剣モードに切り替え、二刀流で斬撃を連続で放つ。

「これで……守る……!」

その連続攻撃で魔族の腕が一瞬押し戻され、アリスは捕まらずに踏みとどまった。



戦場にはまだ炎と黒煙が残り、仲間たちは傷と疲労を抱えたまま、アリスがかろうじて自由を保った瞬間を見守る。


リリアは息を整え、敬語で小さくつぶやく。

「アリスさん……どうか……無事でいてください……」


ユウトは双剣を握りながら画面を確認し、二本目のドラゴンスレイヤーと凸状況に目を向ける。

「……これで次は……絶対に守る……!」


アリスの黄金色の瞳には、仲間たちへの信頼と決意が宿り、再び力を目覚めさせようとしていた。

ヒヨコも肩で小さく羽ばたき、そっと応える。

「ぴよ……」

今回もお読みいただきありがとうございます。


第6話では、街を舞台に仲間たちが疲労し、アリスが連れ去られそうになる緊迫の戦闘シーンを描きました。

ユウトのガチャで二本目のドラゴンスレイヤーを獲得し、凸画面から双剣に切り替えられるようになった瞬間は、私自身も書きながらワクワクしていました。


アリスとヒヨコ、仲間たちの必死の抵抗が、少しでも伝わっていれば嬉しいです。

連れ去られそうになりながらも踏みとどまるアリスの姿は、皆さまに少しでも勇気や希望を届けられると信じています。


次回は、アリスを狙う魔族の動きがさらに迫り、仲間たちの戦いも新たな局面を迎えます。

どうぞ最後までお楽しみください。

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