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社畜だった俺のスキルはガチャだけ。気づいたら最強になっていた  作者: 1315
第1章 「眠れる竜の血を引く少女」
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番外編 装備を新たに

番外編 装備を新たに


村の鍛冶屋の前に並ぶ金属の光が、朝の陽光に反射して眩しく輝いていた。

ユウトは背中のヒヨコを揺らしながら、少し緊張した面持ちで鍛冶屋の扉を開ける。

「さて……今日は防具を整えないとな」


リリアも隣で小さく頷く。

「今までのスーツ装備は、あくまで特別任務用ですから、普段使いには少し不便です。

この村での生活に合った装備に替えるべきですね」


ユウトは胸の奥で少し安心しつつ、展示されている防具を見回す。

鉄や革、布を組み合わせた素朴な装備が並んでいる。

「これなら、村の生活でも動きやすそうだな」

手に取ったのは軽めの革鎧で、動きやすく、耐久性もそこそこあるものだった。


アリスは少し離れた場所から、黄金色の瞳をキラキラと輝かせて眺めている。

小さな翼を揺らしながら、二人の行動を興味深そうに見守っていた。


「アリスさんも……そろそろ防具を用意したほうがいいかもしれませんね」

リリアは微笑みながら声をかける。

「まだ力は不完全ですが、少しずつ外の世界に出るなら、身を守るものが必要です」


アリスは小さく頷き、手を前に差し出して小さな金属の鎧を指差す。

「……これ……着てみる……」

まだ幼い体に合わせて作られた防具を見て、彼女は少し緊張しているようだった。


鍛冶屋の職人が笑顔で応じる。

「はいはい、サイズを合わせますから安心してください。竜族の子供用防具も、しっかり作りますよ」

アリスは少し照れたように頬を赤くし、静かに防具を手に取った。


ユウトもリリアも、それぞれの装備を選び直す。

スーツ装備の重厚さとは違い、軽やかで実用的な防具は、これからの冒険にも村での生活にも適していた。


「よし……これで少しは動きやすくなるな」

ユウトは肩のヒヨコを軽く撫で、微笑む。

リリアも手にした防具を軽く叩き、使いやすさを確認した。


アリスは小さな体に鎧を合わせ、翼の動きを確認する。

「……大丈夫……」

微かに羽を広げても、動きに制限はなく、少しずつ自信が芽生えているようだった。


外に出ると、村の人々も新しい装備を身に着けた三人の姿に、興味深そうに目を向ける。

小さな冒険者としての第一歩――

スーツ装備から、日常の防具へ。

それは彼らにとって、新たな生活と冒険の始まりを象徴する、ささやかな儀式のようだった。


ユウトは深呼吸し、微かに笑顔を浮かべる。

「よし、これで準備は整った。次は……どこに行くかだな」

リリアも微笑み返し、アリスは小さく頷く。

三人は、新しい装備に身を包み、静かに、しかし確実に次の一歩を踏み出したのだった。

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