表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
社畜だった俺のスキルはガチャだけ。気づいたら最強になっていた  作者: 1315
序章:出会い――ユニークスキルの覚醒
12/104

第11話 反撃の刃

第11話 反撃の刃


古代種が地面を蹴った。


ドォン!!


巨体が一直線に突っ込んでくる。


森が揺れる。

空気が震える。

落ち葉が激しく舞い上がる。


「リリア!!」


俺は叫んだ。


だが体は動かない。


さっきの一撃で、全身が痺れていた。


古代種の巨大な爪が振り上がる。


その影が――


リリアを覆った。


「……っ!」


次の瞬間。


ドォォォン!!


爪が振り下ろされた。


地面が爆発する。


土と石が空へ吹き飛ぶ。


だが。


そこにリリアはいなかった。


横へ滑るように回避していた。


「……速い」


俺は思わず呟く。


さっきまでとは動きが違う。


恐怖に震えていた少女とは思えない。


リリアはそのまま走る。


古代種の横へ回り込む。


「はあっ!!」


短剣が閃いた。


ズバッ!!


古代種の脚が切り裂かれる。


血が飛び散る。


「グォォォォ!!」


怒りの咆哮。


森が震えた。


古代種の尾が振り回される。


ブォン!!


空気が裂ける音。


リリアは跳んだ。


だが――


ドン!!


衝撃。


尾が肩にかすめた。


「きゃっ!」


リリアの体が吹き飛ぶ。


地面を転がる。


「リリア!!」


俺は叫ぶ。


古代種がゆっくり近づく。


一歩。


また一歩。


巨大な影がリリアを覆う。


リリアは必死に立ち上がる。


足が震える。


それでも短剣を握る。


「……まだ」


息が荒い。


それでも前を見る。


「まだ終わってません!」


古代種が牙を剥く。


巨大な口が開く。


その瞬間。


「ぴよ!!」


ヒヨコが飛び出した。


リリアの肩から空へ。


小さな体で――


古代種の目の前に飛び込む。


「ぴよぴよ!!」


羽をばたつかせながら鳴く。


普通なら。


一瞬で踏み潰される。


だが。


古代種の動きが止まった。


「……え?」


リリアが目を見開く。


巨大な魔物が、


わずかに後ろへ下がった。


赤い目がヒヨコを睨む。


だがそこには、


さっきまでの殺意とは違うものがあった。


警戒。


まるで――


何かを恐れているようだった。


「……嘘だろ」


俺は呟いた。


あの古代種が。


森の王のような魔物が。


ヒヨコを前にして動きを止めた。


「……今です!」


リリアが地面を蹴る。


一直線に走る。


古代種の懐へ飛び込む。


短剣を振り上げる。


全身の力を込める。


「はあああああっ!!」


ズバァァァッ!!


鋭い斬撃が森を裂いた。


古代種の胸が深く切り裂かれる。


血が噴き出す。


巨体が大きく揺れた。


「グォォォォォ!!」


苦しそうな咆哮。


リリアは止まらない。


もう一歩踏み込む。


短剣を突き出す。


「終わりです!!」


ザシュッ!!


短剣が古代種の胸に深く突き刺さる。


その瞬間。


古代種の体が大きく仰け反った。


巨体が揺れる。


足がふらつく。


血が地面に流れ落ちる。


「グ……ォ……」


古代種が低く唸る。


その赤い目から、


明らかに力が失われていく。


だが――


倒れない。


巨体はまだ立っていた。


リリアが息を呑む。


「……まだ」


古代種の体が揺れる。


怒りと執念だけで、


立っているようだった。


俺は震える声で呟いた。


「……あと少しだ」


古代種は今、


確実に死にかけていた。


だがまだ倒れない。


その巨大な影は、


最後の力を振り絞るように動いた。


次の瞬間――


古代種が咆哮した。


森が震えるほどの、


最後の叫びだった。

第11話を読んでいただき、本当にありがとうございます。


ここまで物語を追いかけてくださっている皆さんのおかげで、ユウトたちの冒険をこうして続けて書くことができています。


今回の第11話では、リリアが古代種に真正面から立ち向かう場面を描きました。

恐怖の中でも諦めずに戦う姿、そしてヒヨコの少し不思議な行動など、これからの物語に繋がる要素も少しずつ出てきています。


物語はいよいよクライマックスに近づいてきました。

次の第12話では、古代種との戦いが大きく動きます。


もし「続きが気になる」「面白かった」と思っていただけたら、感想や応援をいただけるととても励みになります。


これからもユウトたちの冒険を、ぜひ見守っていただけたら嬉しいです。


本当にありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ