第1話 社畜、異世界に落ちる
「はぁ……」
深夜1時。会社のデスクで俺はため息をついた。
パソコンの画面には終わらない資料。上司からのメッセージ。
「明日の朝までに直して」
今日だけで三回目だった。
「無理だろ……」
誰もいないオフィス、蛍光灯の白い光がやけに冷たい。
俺の名前は佐藤悠斗27歳。
職業、ブラック企業の社畜。朝9時に出社して帰るのはいつも終電、休日は月に1回あるかどうか。
「もう帰りたい……」
そうつぶやいた時スマホが震えた、上司からのメッセージ。
「資料まだ?」
俺はスマホを机に置いた。
「もう無理」
そう言って会社を出た、外は雨だった。冷たい夜風が体に当たる。駅へ向かって歩いていると、頭の中でふと思った。
「もし人生やり直せるなら」
その瞬間だった。
キキィィィ!!
強烈なブレーキ音、目の前にヘッドライト。
そして真っ白な光に包まれた。
⸻
「……ここは?」
目を開けるとそこは草原だった、青い空。見たことのない巨大な山、遠くには城のような建物も見える。
「え?」
俺は立ち上がった、スーツ姿のままだ。でもここはどう見ても日本じゃない。その時頭の中に声が響いた。
《スキルを獲得しました》
「は?」
また声が聞こえる。
《ユニークスキル》
《ガチャ》を獲得しました。
「ガチャ?」
すると目の前にゲームみたいな画面が現れた。
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スキル
ガチャ
1日1回
異世界のアイテムをランダム召喚
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「いやいや……」
意味が分からない。
でも一つだけ分かったことがある。
「これ、完全に……」
その瞬間、近くの草むらが動いた、振り向く。そこにいたのは牙をむいた巨大な狼だった。
「……マジ?」
ゲームとかでよく見るやつだ、狼が低く唸る、そして次の瞬間、飛びかかってきた、俺は叫んだ。
「ガチャ!!」
その瞬間目の前の画面が光った。
《ガチャ結果》
SSR
伝説の剣
ドラゴンスレイヤー
空から光が降ってきた、そして巨大な剣が俺の手に落ちた。
「え?」
俺は反射的に剣を振った、一瞬だった、狼はそのまま倒れた。
静寂。
風の音だけが聞こえる、俺はゆっくり剣を見た。
「……強すぎない?」
その時また声が響いた。
《魔物を討伐しました》
そして俺は気づいた、ブラック企業で死にかけていた俺の人生はどうやらここからとんでもない方向に変わるらしい。
第1話をお読みいただき、ありがとうございます!
ユウトが突然異世界に飛ばされ、思いがけず《無限ガチャ》や伝説の剣「ドラゴンスレイヤー」を手に入れるシーンを描きました。
読んでくださった皆さんには、少しでも「もし自分がこんな世界に飛ばされたら…?」というワクワク感を楽しんでもらえたら嬉しいです。
これからユウトの冒険はどんどん広がっていきます。
ヒヨコやリリアとのチームの成長、そしてさらなる強敵との戦いも待っています。
ぜひ一緒に、この異世界での大冒険を楽しんでください!




