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第13話 戦うしかない……のかな?

16歳にして日本最高峰の剣道の大会の優勝者である高校1年の颯斗りくとは、

勇者召喚に巻き込まれて、異世界に転移する。

自分は勇者の付属品だと言う颯斗だが、

人の限界を遥かに越える力を驚く程の速さで付けていく。

 〝ブワァ~~~~……!!〟

 いきなり天井に向かって火を吐くジェットブラックドラゴン。

 岩肌がドロドロに溶けて、終いには穴が塞がった。

「何すんだよ……」

「つれないことを言うでない。我と戦うのだ少年よ」

「あんた……めちゃくちゃ退屈してたろ?」

「…………そんな事はないぞ?ここに来た者と戦うのは我の本能なのだ」

「今、一瞬考えたよな?俺、上の奴らが、少し気になるんだよ……」

「上の奴ら?」

「俺を穴に落とした奴らだよ」

「先程も、その様なことを言っておったな?

 お前の他に誰かがおったと?そんな事はあり得んのだが……

 だとしてお前……そ奴らの何が気になるんだ?」

「……俺より年下の女の子が居たんだよ……

 一旦助けたんだけどさ、戻るにしても、ここは次から次へと上位の魔物が出る……

 付いてた騎士は頼りにならなそうだったし、ちょっと心配だろ?

 それに……そも事もだけど……俺を酷い目に合わせたあいつらにケジメを付けさせないと……

 俺の事、魔物扱いしやがって……普通なら俺死んでたかもしれないし……」

「ふ~む……変だな?この迷宮には1人しか入れんはずだが?」

「俺もそう聞いてたけど……いたんだよ……

 双剣を持った女の子と、騎士みたいのが10数人。

 何人かはもう、大蛇にやられて生きていない様だった……」

「双剣?ああ、あの姫さんか……また来たのか?」

「姫?あの子この国の王女だったのか……

 ああ、ギルマスの言っていたあの方ってのは王女の事か……」

「ああ、あの子はこの国の第一王女だ。

 しかし、お前と同時に入っていたと?

 騎士みたいのが10数人?どうなっておる……

 見てみるから少し待て」

「見るって?」

「この迷宮の中の事なら、我は心眼で見ることが出来る。

 何故か先ほどまでは、霧がかかった様に、

 お前の事だけは鮮明に見る事が出来なかったが……」


「そうか……分かったぞ?あ奴ら、何か変な魔道具を使ったな……

 ルールを勝手に破ったせいか、

 この迷宮が、おかしな事になっておる……

 今はサイクロプスに襲われているな……それにしても何か変だぞ?

 いつもに増して魔物が多すぎないか?」

「さあ?初めて来たからな……〝いつも〟がどんなか分からん」

「それもそうか。ん?まずいな……騎士は、もうほとんど残っておらん様だぞ。

 姫さんが危ない。お前行って助けてこい」

「サイクロプスってあんたの所の魔物だろ?それを倒してこいって言うのか?

 あんたいったいどっちの味方なんだよ?」

「あの姫さんは、悪い子じゃない」

「俺、殺されそうになったんだけど……」

「あの子がやったわけじゃないのだろ?

 あの姫さんは、ここに何度も1人で潜っておるのだ。

 独り言をよく聞くのだが、双剣士のスキルを持ち。

 民を守るのは王族の勤め……せっかく授かった加護だからと、

 魔物などの襲来に備えて剣技を磨いているようだ。命懸けでだぞ?

 王の子供はあの子1人らしくてな……

 皆から迷宮に潜るのを大反対されている様だな。

 普通なら、何不自由なく、贅沢を尽くして生活できる立場だろうに……

 時間が無い……今すぐ行って助けてやれ」

「それは良いんだけど……穴を塞いちゃったろ?どうやって行けと?」

「…………あ……」

「あんたと戦うしかない……のかな?

 助けてやれって言うからには、負けてくれるのか?」

「……我はここでは、本能的に手を抜く事はできない。

 迷宮とは……ラスボスとは、その様に出来ているのだ……」

「あらら……そうなんだ……仕方ない……なら俺も全力でやらせてもらう……」



 〝ガツガツガツン!〟

「クッ……なんて硬い鱗なんだよ?

 龍神様に直してもらった剣でも刃が立たないなんて……」

 しかし、その剣も刃こぼれ一つしていない。

 〝ブワァ~~……!!〟〝ブワァ~~~~……!!〟

「か~~……この中で火を吹き続けるの止めてくれない?

 暑くて敵わない……」

「何をしゃべっている?黙って戦わんか……

 それともそれがお前の全力なのか?」

(やっぱり俺強くなってるな。スピードも上がって、

 ドラゴンの攻撃をたやすく防げてる。

 これなら負ける気がしないな……だけど、鱗が硬すぎて勝てる気もしない……

 こりゃあ参ったな……時間ばかりが過ぎている……

 このままだと、女の子が危ない……

 ん?あいつの顔の赤い模様……ずっと燃えてる感じだよな?

 あそこを大量の水で一気に冷やせれば脆くなるかも……でもどうやる?

 魔法で出せる水くらいじゃ……あっ!そうだ……

 ダムの大量の水、まだアイテムボックスにあるじゃないか!

 悪いなドラゴン。俺の勝ちだ……お前、嫌いじゃなかったよ)



 〝ザッバ~~ン!ドドドド……〟

「アイススト~ム!」

 念の為水を更に凍らせた。

 〝ピキピキピキ……〟

「よっしゃ~!今だ~!」

 〝グワァシャ~ン!〟

 顔の下の模様にまでヒビが入ったジェットブラックドラゴンの首を一刀両断……

 と言うより砕き落とした。

 ドラゴンの身体は霧の様に舞って消えた。

 〝スキル、火炎旋風を獲得しました。スキル、ドラゴンの爪を獲得しました〟

数ある作品の中から見つけ出し、お読みいただき、ありがとうございます。

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