エンドロール35 【都立夢異世界部活学校卒業へ】35/3つ目の作品のリメイク09
【北極道】で起きた事件は簡単に説明すると以下の様になっている。
被害者の名前は【古暮 太朗】。
地下通りで殺されているのを【太朗】の恋人、【緑川 幸】によって通報されている。
と言うか、【古暮 太朗】と【緑川 幸】はデート中だった。
突然、【古暮 太朗】が急死し、その現場に【透】と【焔】は出くわしたのだった。
探偵を気取っているが、人捜しなどはともかく、殺人事件を解決する腕はない。
むしろポンコツとも言って良い【透】に事件を解決する事が出来る訳もない。
なので、いつもの様に【焔】がヒントを出し、【透】が解決すると言う形を取るしかない。
だが、今回の事件の謎を解くための鍵が少なすぎる。
情報が無いのだ。
地下通りは人通りが多い。
その中で白昼堂々、殺人事件が起きている。
にも関わらず目撃者が少ない。
少ない目撃者の証言からすると、【緑川 幸】が【古暮 太朗】を殺した様には見えなかったと言う。
【緑川 幸】が【古暮 太朗】から離れてくるっと軽くダンスをして見せた時に死んだのだ。
【緑川 幸】が何かをしたという物的証拠も見つからなかった。
犯人はこう言った状況でどうやって【古暮 太朗】を殺害したのか?
【焔】も警察や探偵と言う訳ではない。
人より少し知恵が回る程度であり、名探偵などの様にスパッと解決出来る様な知恵までは持っていない。
小説や漫画、アニメや映画、ドラマや舞台などで活躍する名探偵と同じ様に推理すると言う訳にはいかない。
彼女の専門分野外の事など山ほどあるし、解けない事件も腐るほどある。
今回の事件はこういった類の事件であると言う事は【焔】が直感で理解していた。
彼女は解ける事件、解けない事件を嗅ぎ分ける嗅覚を持っている。
だから解るのだ。
この事件は自分の手に負えない。
このままではここに足止めを食ってしまう。
今までの事件では怪しい動きをする人間が現場に来ていた。
だから、そこから逆算して、その人間を犯人とする証拠を集めて事件を解決する事が出来た。
しかし今回の事件にはそれらしい人物が居ない。
これだけ集まると怪しい人間は居るには居るが、それは別の事件の犯人の匂いである。
この事件とは関係ない。
それが解るから【焔】には手の打ち様がなかった。
そう、感じていると、【透】が、
「犯人はお前だぁ~」
と指さした。




