Part.1 あの世への転生
初投稿です。短いですが、最後まで読んでいただけると幸いです。
俺の名前は髙橋莉音。高校生だ。オタク趣味はあるが、クラス内では、1、2軍の中には居たと思う。
そんな俺は今———
あの世に居た。
一体どういう事かわからないだろうから、順を追って説明しよう。俺は模試の日に朝寝坊し、大急ぎで自転車を走らせていた。道中で踏切があるのだが、その時は踏切は遮断機が降りかけていた。が、俺はそれを無視して通過しようとしていた。
——結果、俺は電車と強く衝突した。
右半身が砕かれ、そこで俺は死亡した。はずだったのだが…
「うん?」俺の体は無傷でそこにあった。一体何が起こったのだろうか…?
「お、気が付いたか?」その声の主の方を見ると…
「お、鬼!!?」そこには鬼がいた。血に染まった様な真紅の赤に身を染め、頭上には一本の角が生えていた。
「あ、そうかまだこっちに来たばっかだったもんな。驚くのもしゃあねえか。」鬼は笑ってそう言った。こっちに来た。とはどういう事なのだろうか…?
「どういう事だ?こっちに来たとは?今一体何が起こっているんだ??」俺がそう言うと鬼は喋りだした。
「あぁ…そうだな。どっから説明しようか。えっとまず、あんたは死んだ。」じゃあ何故今俺はここにいるのかと尋ねてみた。
「あんたは死んだ。だが、ここ…地獄って言えば伝わるか?あんたは地獄へ落ちたんだよ。」俺は生前特に悪行を働いた記憶は無いのだが…何故地獄へ落ちたのだろう?
「言っておくが、この世界に天国はない。だから、あんたは特別何か悪い事をしたからここに来たわけじゃねんだ。」天国は無い…?一体どういう事だ。俺が考えていると、鬼は続ける。
「この世界からあんたらの世界に帰還する方法があるとかないとかって言ってたな。この近くに村があるから、そこで情報収集してこい。」
「何!?本当か!?だったらすぐにいかなきゃ!」現実世界へ戻れると知った俺に鬼がまぁ待てと呼び止める。
「まだ説明は終わってねぇよ。コレだけ聞いてからいけ。この世界のは『Lv』の概念と『ステータス』の概念がある。まぁこの辺はあんたら人間は詳しいって聞いてるから大丈夫だよな。最後に一つだけ忠告しとくぜ。この世界は生きるか、死ぬか、だ。だから、死なない様に頑張るんだな。」鬼はそう忠告してくれた。
「そうか。まぁ死なない様に頑張るわ。アンタも死ぬなよ?」
「アンタよりかはここで長くやってんだ。そう簡単にしなねぇよ。」鬼から先程の村までの地図を受け取って俺は、未知の世界…地獄へと旅立った。
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