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翌日、王家からの召集で登城し、平謝りの陛下に腰が引けつつ無事に婚約解消をする。破棄よりも解消の方が、若い二人の将来的にまだ良いだろうと大人の気配りらしい。

慰謝料の代わりに、お父様が色々な条件をもぎ取ってくれたようだ。

殿下は再教育のため第一王子の侍従になり、側近候補達は婚約者達から同じように婚約解消され、跡目からも外され辺境伯のところにブートキャンプ送りになった。

プロムの出来事はやはり社交界的に受け入れられないらしい。

殿下は王族のためそうはいかないが、早々に王位継承権を剥奪され婿に出されるようだ。

殿下はアニス嬢を望んでいるが、肝心の本人は国に帰っていないし、未来の約束もしていない。それでも婚約破棄したらアニス嬢と結ばれると信じていたそうで、不思議でならない。


夕方、夕食までの時間にアレンが訪れてくれた。


「カリナ、お見舞いにきたよ。」

私の好きなピンクのバラの花束を両手で抱えて受け取る。


「ありがとう、でもなんのお見舞い?」


「君に会えなかった僕の。」とアレンがウィンクする。


キレイな顔でそれはダメよ!アレンの破壊力が凄まじすぎて、我が家のメイドは勿論老齢の執事まで顔が赤い。

同じく籠絡されたお父様も飛んできて、アレンを攫って行ってしまった。

二人はチェスをしながら、条件はどうなった、読み通り、とか、ビジネスの話をしているようだ。

私がお茶の支度と共に入室すると、アレンが私を見て言った。


「今、お父上と大事な勝負をしてるんだ。

カリナ、応援してくれるかい?」


「良いわよ?アレンには随分お世話になったし。」

お茶をサーブしながら言うと、アレンは満面の笑顔で喜んだ。

余り見ないアレンの笑顔に赤くなっていると、お父様が

「カリナ…」と情けない顔で私を見る。


しょげたお父様に余裕で勝ったアレンは、

「では明日、権利を行使します!」と高らかに宣言した。


「夕刻には戻るように」とお父様の渋い顔。


「何の権利を行使するの?」とアレンに聞くと、

「カリナとデートする権利さ!」


驚いてる間に明日迎えに来ると残し、ご機嫌なアレンは帰って行った。

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