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アレンの用意してくれた馬車に乗り、侯爵家へ戻る。

出迎えてくれた執事が私の早い帰りとアレンの存在に驚きつつも、私の卒業を祝うため、普段なら日付が変わらないと帰宅していないお父様に先触れをしてくれた。

慌てて来てくださったお父様にアレンを紹介して、私は着替えのため自室に失礼した。

普段着より少し凝ったドレスを着て応接間に戻ると、アレンとお父様は談笑している。何故かチェスしていたようだ。

お父様のアレンを見る目が少し怖い。もしかして負けたのかしら?


そんなお父様の視線を気にせず、アレンが

「そのドレスも良く似合ってるね、カリナ」と私を見て言う。

強面のお父様に睨まれて、平然としているアレン、さすがは王子様。


お父様が強面から眉毛の下がった情けない顔になり、

「婚約破棄とは本当なのか?」と私に聞いてきた。


「本当です。」それから私は一通り今日の出来事を伝え、プロム開始のためにアレンと踊ったこと、そして今戻ったことまでを報告した。

後半でお父様がものすごい顔でアレンを睨んでたのが気になるけれど、とりあえず婚約破棄についてお父様の意見をお伺いしたいと話した。


お父様としては、もとから乗り気でなく王家にどうしてもと請われ結んだ縁組。第一王子第二王子は公爵家と、第三王子は裕福な侯爵家と、と我が家の経済力を当てにしてるのがバレバレな縁組を断ろうとしてたが、幼い頃の私が殿下からのプロポーズを了承してしまったので、仕方なしに結んだだけ。娘が幸せなら良いと思っていたのに、晴天の霹靂。

怒りよりも情けなく眉を下げ私を心配してくれる優しいお父様。

「カリナはどうしたい?」


「私は…」


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