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1-1

新作です

あたたかい目で見守ってもらえると助かります^^


◆????


>>Side:とあるプレイヤー


何なんだ?

何なんだよ!?

俺たちが何をしたって言うんだ!?


俺たちのパーティは今プレイヤーキラー通称PKと呼ばれる者に狙われている。

フィールドで魔物狩りを楽しんでいた俺たちを突然襲ってきたんだ。

敵はたぶん1人だ。

いや、1匹と言うべきか………。


敵は人では無かった。

スライムだったのだ。

何の変哲もないその辺にいる雑魚のスライムに俺たち6人は蹂躙されていた。


「ぎゃあああああああああああああ!!」


また1人デスペナルティに追いやられた。

これで3人だぞ!!

何でスライムごときにこんなにやられないといけない。


「い、痛い、痛いよ!!助けてくれ!!」


スライムに目玉を抉られた俺の仲間が這いばいになりながら助けを求め彷徨っている。

しかし、今はそちらに構っているばあでは無かった。


「きゃああああああああ!!」


また1人光りのかけらとなって虚空へと消えていった。

スライムが地を駆けながら俺のもとまで来た。

ただで殺されてやるものか!!


「くそ!!!」


俺は手にしていたロングソードを力いっぱいスライムに振るった。

その攻撃をするりと避けると振り下ろした俺の右手に飛び乗った。

そして、スライムのゼリー状の体を滑らせて俺の肘、二の腕、肩と昇ってきた。


「ひぃいい!!」


気持ち悪い。

俺はスライムを引きはがそうととっさに左手を伸ばした。

しかし、スライムはその手を避けると頭の上まで登ってしまった。

そして次の瞬間………。


「ぎゃああああああああああああ!!」


スライムが装備していたナイフを俺の右目に突き立てたのだ。

俺は痛みから武器を取り落としてしまう。

しかし、それだけでスライムは容赦してくれはしなかった。

続けて左目を抉り、喉を引き裂き、右耳を落とす。


「ぐぁ。く、ふゅ。」


喉を深く咲かれて声が出せない。

口の中に血が充満して嫌な味がするもそんなことを気にしている場合では無かった。

スライムの攻撃は止まない。

俺が死ぬまで。


ああ、どうしてこんなことになってしまったんだ。

光りのかけらとなって意識が消える刹那に俺はそんなことを考えていた。


>>Side:とあるプレイヤー End


--


◆都内某所の高等学校


「涼音ぇええええええ。」


朝の陽ざしを浴びながら1限目の準備をしようと鞄に手を伸ばした私、水瀬涼音(みずせすずね)の後ろからそんな声が聞こえました。

どう取り繕っても私を呼ぶ声のようです。

私はそんな大声で呼ばなくてもいいのにと思いながら後ろに振り返ります。

そこには小学校からの友人、三船明菜(みふねあきな)がいました。


何やら良いことがあったのでしょうか?

彼女は満面の笑みを浮かべていました。

その事に心当たりがない私は首を傾げて明菜に問いかけます。


「なに?」


そんなともすれば素っ気ないと取られる返答にも明菜は変わらずにこにこと笑顔を浮かべて少しも気にしていないように口を開きます。


「涼音、一緒にゲームしよう。」


………。

色々と説明が足りない気がするのは私だけでしょうか?

彼女の言葉をそのままとらえるならば今ここでゲームをするということでしょうか?

しかし、彼女の手元にはそれらしいものは何一つありません。

じゃんけんでもしようと言うのでしょうか?

私は素直にそれを聞くことにしました。


「ゲームって特に何も準備はしてないよ?じゃんけんでもするの?何のために?」


「違う違う。」


私のその返答を明菜は首を横に振り否定します。

どうやら違ったようです。

と、言うことは………。

つまりどういうことでしょう?

探偵ではない私は理解できずに明菜の次の言葉を待ちます。


「えっとね。一緒にオンラインゲームをやろうって話。」


なおも満面の笑みを浮かべてそう言う明菜の言葉を私は頭で反芻します。

オンラインゲーム?

つまりはネットワークを介して複数人で遊ぶゲームってことですよね?

んー………。


「ごめんね明菜。私そう言うピコピコは得意じゃなくて………。」


「ピコピコなんていつの世代の言葉よ。今時私たちの親の世代でも言わないわよ。」


明菜が私の言葉に呆れたように口にします。

しかし、それも一瞬でいつもの笑顔が戻ると興奮した様子で続きを口にしました。


「でも、大丈夫よ!今回一緒にやろうって言っているゲームはVRMMORPG!!完全没入型のゲームだからコントローラ操作が苦手な涼音だって十分に楽しめるわ!」


「そう言うものかしら?」


「ええ。涼音は運動神経がいいからね。むしろ得意と言ってもいいくらいよ。」


「そうなの?」


「VRMMORPGではゲームキャラクターを自分の体を動かす様にして操作するの。当然リアルでの運動神経が影響してくるわ。リアルで体を上手に動かせる人はゲームの中でも体を上手に動かせるってわけ。」


明菜が言うほど私は運動神経がいいとは思っていませんが、それでも体力測定の結果は学年内ではトップレベルでした。

それだけ体を動かせるなら少しはゲームの世界でも活躍できるのでしょうか?

そんなことを思いながら私は明菜の話に耳を傾けるのでした。


「まだ、サービス始まって1カ月程度しかたっていないからレベル差も今は気にならないはずだし、何なら私がフォローするからさ、………どう?」


上目遣いでそう聞いてくる明菜に私は微笑みかけながら答えるのでした。


「分かったわ。いいわよ。」


「本当?やった!!」


そう言って立ち上がり喜ぶ明菜を見て私は微笑ましい気持ちになるのでした。

この程度のことでこれだけ喜んでもらえるなんて………。

私の方こそ嬉しくなりました。


「あ、そうだ。明菜。」


私は1つ疑問を解消するために明菜に話しかけます。


「ん?」


「そのゲームの名前教えて。」


「ああ、そうだよね。うん。そのゲームはリースリング・オンラインって言うの。」


「リースリング・オンライン。」


私はそのゲームの名前を復唱していました。

未だ見ぬゲームの世界を思いながら私は胸を躍らせるのでした。


--


時間は過ぎてあれから数日が過ぎました。

私はリースリング・オンラインをプレイするためのゲーム機とソフトを手に入れてそれの初期設定を行っていました。


VRゲームは従来のゲームと異なりこのゲーム機の初期設定に時間がかかります。

私は慣れない機械に四苦八苦しながらなんとか初期設定を進めていました。


―ピロン


そんな時、携帯からメッセージを知らせる音が響きました。

画面を確認すると差し出し人は明菜でした。


『ゲームの設定終わった?』


そのメッセージからは待ちきれないと言った気持ちがあふれ出てくるようでありました。

私はそのことが少し可笑しくなりくすりと笑いながら返事を送ります。


『もう少しだよ。』


『そう!よかった!!ゲーム内で待ってるからログインできたら教えてね!』


『うん、わかった。どこに行けばいいの?』


『アインって町が最初の町になるの。最初のログインは必ずそこだからその町の中央広場で集合ね。』


『わかった。』


『私のキャラクターネームはアキだから!それじゃあ、ログイン待ってるね!』


私はそのメッセージを確認すると再び機器の設定をしていくのであった。


「よし、これで終わり。」


ほどなくして設定が全て完了しました。


私は早速機器を装着して、ベッドに横になります。


「えっと、ゲームを開始するには………ああ、音声入力でいいのか、じゃあ………ログイン。」


その言葉とともに私の意識は薄れていきます。

深い眠りにつくような感覚とともにゲームの中へと入り込んでいきました。


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― 新着の感想 ―
[気になる点] ・学内トップレベルの運動神経をしている自覚があるのに そこまで運動神経が良いとは思ってないと言うのはかなり矛盾していると思えます ・誤字脱字、違和感のある文章が目立ちます
[気になる点] 痛覚設定ありって後遺症とかありそう 運動神経がいいと思っていないのに 学年トップレベルの自覚はあると………… 主人公以下の成績のやつのこと煽ってんのかなぁって思った。
[良い点] 冒頭で作品の内容を手っ取り早く伝えているのは良い [気になる点] どうしてゲームに痛覚を採用しているのか。 痛覚のあるゲームの是非はともかくとして、 普通の人間ならそんなゲームは絶対にやら…
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