【短編版】Legend_of_はるかぜ~私が伝説になった理由~
プロローグです。
分かり難い点などあるかと思いますが、楽しんでもらえれば幸いです。
――時は2003年12月1日。
某大規模MMORPGの混沌とした世界に、あるギルドが誕生する。
【はるかぜ天使☆νフォース】
――そう、創設当時は、誰も気が付かなかった。
そもそも誰も気にもしていなかった。
時としてギルドの存在すら忘れられようとしていた。
当初、溜まり場にいた皆は、初心者から脱出した彼女を。
新たなギルドの門出を、皆喜び合い、祝福した。
――誰も予想していなかったのだ。のちに伝説的ギルドになるなんて………。
ここにある人物がいた。
――彼女の名前は【奈月】。
かつて古参鯖の対人戦における攻城戦において、最底辺であるギルドから大手にまで上り詰めた、のちに【伝説】とまで呼ばれる記録である。
――しかし、その規模はとどまらず、公式イベントの生放送でこのギルドが登場した際、コメントが【はるかぜwww】で埋まった。名実ともに全鯖で有名なギルドとなった瞬間だった。
その後、様々な伝説を生みだし、VIPスレの格好のネタキャラとして餌食になる。そして人知れずギルドは解散する………。
人々は彼女とギルドの事をこう物語る。
「なんという中2wwwwwwwwwwww」
「はるかぜ天使とか恥ずかしい名前よく背負ってゲームできんな(笑)」
「あれ、これ古参鯖の恥ギルドジャンw」
「結構規模でかいんだなw」
「痛々しいな^^;」
「おー、終了したのか、このまま消えてくれ!」
そして、人々は揃って一言こう言うのだ!
「あいつだけは絶対関わってはダメだ」
多くの人に嫌われながらも、若さゆえの先走りもありながら、常に向上心を持ち上を目指し実績を上げ、大手ギルドの一角へ上り詰めていく………。
――そんなサクセスストーリである。
彼女、そしてこのギルド――伝説になり、数年の間語り継がれていくことを。
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※続編はカクヨムにて掲載してます
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