は? と彼は思った('Д')
今回はちょっと短めです。
夜にもう一話投稿したいと思います。
「ミキ」
「久しぶり」
見上げてくる視線は相変わらず強い。大きな瞳を目一杯に広げ、おれを威圧しているようにも見えた。
日下部美希。
ちっこい体に男顔負けの根性を搭載したボンバーガールである。
…どうでもいいがマホちゃんのセンスは若干ずれているように思う。ボンバーガールとか昭和のセンスかよ。
しかも教師が生徒の渾名を決めるとか、やっぱりあの人はどっかずれてる。
「で、なにしてんの?」
「散歩だよ。日曜だし」
「なんで立ち止まってんのか聞いてんだけど」
「あー、それは」
どう説明したもんか。
そう思っているとミキは視線を丘の頂上へ向けた。
薄ら笑みを浮かべる。
それがおれを馬鹿にしたものだってことだけはわかった。
「あいつらが怖いわけ?」
「怖いって言うかどん引きだよ。なんで抱き合ってんだ、あいつら。出来たのか?」
「あんた馬鹿じゃないの?」
心底軽蔑するような顔で見られた。
…いや、確かに今のはおれが悪い。言動があまりにくず過ぎた。
「言い過ぎた。でも、あいつらとは顔を合わせたくねえ」
「あたしともじゃないの?」
ある意味正解だった。
冷たい視線がおれを攻めているように感じるのも偶然じゃない。
彼女は勇者パーティーの一員なのだ。
丘の上にいる勇者ともう一人と同じ。
時代から愛されたギフテッド。
「賢者様はなんでもお見通しってか?」
「当然でしょ」
ちっこい賢者様はドヤ顔をした。
見た目だけなら小学生。幼なじみでなければ頭をなでてたところだ。
ミキと丘の上の二人、そしてもう一人を含めて勇者パーティー。
そいつらが全員幼なじみってんだからやってられない。
「で、どーなのよ。あたしらになんか言うことあるんじゃない?」
「悪かったよ。けど、最近シカトしてたのはお前らだろ」
実際、あの馬鹿以外には連絡をとろうとしてた。
ラインだって送ってたし、電話だって何度かしたはずだ。
「そりゃそうでしょ。まさか、同級生が担任とつきあってるなんて思わなかったし」
は?




