でっけえ…と彼は感動した('Д')
またまたブックマークありがとうございます!
夜も更新予定ですので何卒よろしくお願いします!
誰だ?
日曜の昼間に来るなんて新聞の集金かなにかだろうか。突然の訪問に心当たりもなかったので居留守を決め込もうかと思ったが、またチャイムが鳴った。
とりあえず財布を持っていくかと二階へ向かおうとして、
「ハチ、座ってろ」
何故かマホちゃんが席を立った。
いや、ここおれの家。
そういうつっこみがあったが、これまたマホちゃんが真剣な表情をしていたので押し切られてしまった。
なんだろう、昨日今日のマホちゃんは随分と押しが強すぎる気がする。
玄関へ向かうマホちゃんを見送り、手持ちぶさたになったおれはテレビでも見ようかとリモコンを探す。
不意に、スマホが鳴った。
「ライン?」
てか、なんでおれのスマホがここに?
普段は部屋においているはずだが、なんだろう、昨日帰ってきたときに置き忘れてしまったんだろうか。
「うわ…」
思わずどん引きした。
アプリの右上に浮かんだ数字が常軌を逸している。
なんだよ631件って。昨日はなかったはずなのに。
変なとこ登録したっけと思いつつ開いてみた。
「…んん?」
あれ、おかしいな。
特定の知り合いから随分とメッセージが入っている。敢えて通知画面に戻して一部を読んでみる。
…後悔した。
何故か死ね死ね死ねとか入っている。
「なんなんだ、あいつ?」
気が狂ったか?
こんなキモい状況でも不思議とそれ以外の感想が思い浮かばない。なんだろう、万札一枚じゃ足りなかったんだろうか。いや、コーヒー一杯でぼったくる店じゃないし、なにかしら腹の虫が悪かったんだろう。
面倒くさくて全て削除した。
「他にも来てるけど…なんだこりゃ?」
別の奴からメッセージ。
内容は一言。
『お幸せに』
なにがどうお幸せになんだろうか。
普段は絵文字も使う(ていうかほぼそれで解読できない)奴だったのに、急にこんなラインされても反応に困る。
そのまま聞けばいいかと思って入力しようとしたが、
「だから、入るなと言っているだろうが!」
そんな大声に意識を持ってかれた。
「なんだ?」
玄関へと向かう。
さっきのはマホちゃんの声だ。
起こっているというよりもどこか焦っている声。玄関へ続くドアを開き、訪問者を見て、
「来ちゃいました」
てへ。
何故か夢で見た少女がそこにいた。
赤い瞳と白い肌。真っ黒で艶やかな髪は腰まで伸びて、巫女服に合っている。
顔立ちははっきりとしていて、街で見かければ誰もが振り返る美人だろう。
だが、こうして対面して気付いた。
でかい。
身長は2m近くあるんじゃなかろうか。
彼女は身長の威圧感を感じさせず、愛嬌のある笑みを浮かべていた。




