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修羅(覚醒前)

ブックマークありがとうございます!

PVも激増して、多くの皆様に見ていただきモチベーションも上がってます!

拙い作品ですが、何卒よろしくお願いします!


「少女を回収した。精神的に参っているようだが外傷はなし。暴行もされてはいないようだな」


 マホちゃんの声が頭の中に響く。


 おれがぼんやりとオークの死体を眺めている間にすべきことをしているようだった。


 オークの死体はぴくりとも動かない。


 死体なんだから当たり前だが、実は生きてたとかそんな落ちはないように思えた。

 

 この化け物は間違いなくおれより強かった。

 

 おれがなにをしようとちょっと痛い程度の感想しか抱かなかった筈である。だからこそあれだけ見境なく、全力で突っ込んできたのだろう。


 おれだけが相手ならそれでよかった。それだけで勝てたはずだ。


 そんな奴がどうして一人で挑んできたのかを考える頭がなかったか。


「それか、よっぽど獲物が大事だったってことか」


 そこに同情の余地はない。


 この化け物が少女に抱いた感情は劣情以外の何ものでもないし、こいつの行動は未遂とはいえ強姦そのものだった。


 こいつは駆除すべきモンスター。


 だから、この結末も、この過程も全て妥当なものだ。


 というか、こんなことを考えている時点で間違っている。


 おれは何だって、こんな化け物のことを考えているだろう。


「未練じゃな」


「…あ?」


 クソガキが得意げに意味のわからないことを言ってきた。…そういえばこいつのことを忘れていた。スカーレットから離れてから姿を見なかったが、今更出てきやがって。


「なるほどのう、お主は修羅じゃな。戦いを求めておる。それほどまで強くなりたいか」


「阿呆か。痛えのは嫌いだよ」


「じゃが、勝つのは好きじゃろ?」


「誰だってそうだろ」


「今はどうじゃ? 勝ったくせに負けたような顔をしておるぞ」


 無駄な話をしている。


 おれはクソガキを無視してマホちゃんのもとにいくことにした。


「お主は自分だけで勝ちたかったのさ。己が力だけでな。それは男の子として当然のことじゃ。じゃが、自分が弱いことを知っているくせに勝ちたがるのはどうじゃろうな? さっきの攻防、見ていて痛々しかったぞ?」


「しつけえな、作戦だったんだよ」


「嘘じゃな。あんな無駄に体を張る必要もなかったじゃろ。適当なところで切り上げて逃げるだけでよかった。蹴り続けたのはあの化け物を倒すためじゃ」


 本当に時間の無駄だと思った。 


 そんなどうでもいいことを延々と掘り下げてなんになる。

 

 面倒臭くて適当に返事をした。

 

「だったらなんだ?」


「悪いことは言わん。ワシと契約しろ」


「ワシがおまえを地獄に送ってやる。そこでなら、貴様は誰よりも強くなれるぞ」


 

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