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第一次異世界大戦 裏話〜かの半神は暗躍す〜  作者: 一青アリア
その神、巻き込む
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閑話 その番人は友人の半神に肩入れすることにした

"狭間の番人"…それは界と界の接触事故を防ぐために自然発生する神々の総称。その実態は謎に包まれていて、界と界の境目にいることが多いくらいしか知られていない。


僕は、各方面から"狭間の番人"と呼ばれている存在だ。名はない。


僕の仕事は界と界の接触を防ぐことだ。故にどこの界にも属さず、中立の立場をとる。……本来ならば。


なぜ、界と界の接触を防ぐのかと聞かれたら、接触した瞬間に界と界が繋がるからと答える。

界と界が繋がる、それは本当に一瞬だ。けれどその一瞬のうちに人間が移動してしまうことがある。それが異世界転移や異世界トリップと言われる現象。

この現象が起こった後、界と界はすぐに離れてしまうから、界を渡ってしまった人間は、元の世界には戻れない。

それを未然に防ぐのが"狭間の番人"というわけだ。

さて、異世界転移や異世界トリップという現象は界と界の接触以外にも起こりうるということが確認されている。

その条件とは召喚を行うことだ。例えば、友人の半神が界を渡る時、界と界の壁に針で穴を開けるようにして道を作って転移する。それに対して召喚はとても乱暴だ。界の壁に大穴を開けて無理矢理に人間を転移させるのだ。針で開けた穴ならば、穴が閉じるのにはそう時間がかからないが、大穴は閉じるのに時間がかかる。閉じたように見えても、そこには時空の歪みという形でしばらくダメージが残っている。

そこに人間が落ちることもしばしばだ。しかしながら、別の界に繋がっているわけではないから、行く先は界と界の境目"狭間"の空間。僕たちの領域だ。そんなところで人間が生きていけるわけもないから、僕たちがいったん回収して近くの界に放り込む。こういう特殊な事例のみ、僕たちは界に干渉することが許される。………本来ならば。

僕たちにも、感情はある。頻繁に召喚の被害に遭ってる界があれば、不憫に思うし、逆に頻繁に召喚を行なって他の界に迷惑かける界があればムカつくものだ。

最近、友人の住む界は何気に穴だらけだ。これじゃ、いつ人間が落ちるか分からない。というか、召喚被害の多さを物語っている。

界と界の接触や時空の歪みによる異世界転移した人間は追えないと言った友人を思い出し、これは結構な問題だなと思うのだった。


そんなこんなで友人の住む界をしばらく観察していれば、また大穴が開いた。誰か召喚されたらしい。召喚した界もまた召喚で他の界に迷惑かけまくっていて以前から煙たく思っていた界だった。

そろそろ僕も我慢の限界だったので友人に少し協力してお灸を据えてやることにした。


今回は特例で界への干渉が認められたから、時間操作をして友人のお膳立てをすることにした。

友人に連絡を取ってこのことを早く伝えないと。きっと救出を諦めてしまうだろうから。急いで手紙を書いて鳥に持たせて飛ばした。あの子はとても目立つからすぐに気づいてもらえるだろう。


さてさて、あの界の人間たちはどんな醜態を晒してくれるのやら、なんだか楽しみだ。


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