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第一次異世界大戦 裏話〜かの半神は暗躍す〜  作者: 一青アリア
巫女たちの奮闘
19/31

自称傍観者な巫女は情報を整理することにした

周りの巫女仲間たちはずっと忙しくしていたが、最近はそれも少しは落ち着いたように思えた。だからこそ、何か見落としているような気がするのは、私だけだろうか?


私の名前は、六倉棗むつくらなつめという。六条家の分家の出の巫女である。本条家からみたら、分家の分家。かなり血が遠いけど、仲良くさせてもらっている。実は、本条家の9つの分家以外の血筋から、巫女が輩出されるのはここ数十年ほとんどない珍しいことだったりする。私の同世代だと他にも分家の分家の出の巫女が一定数いるものだから、一族の上層部は不思議がっているようだ。

さて、話を移ろう。事件に際し、私に与えられた役割は結界要員だ。だから、ずっと美琴様たちの活躍を付かず離れずの距離から見ることができた。で、なんか引っかかるな、と思ってしまったのだ。でも、美琴様たちは結構疲れを見せていたから、私が何か言って心労を増やすことが気が引けた。私は一人で事件の情報を整理することにした。


現在地は本条家本邸 地下資料室。ここに事件の記録がまとめて保存されている。


もう、事件発覚から丸三年経とうとしている。そろそろ国際神霊連盟や死神協会に報告書を提出しなければならないので、資料の整理が必要だった。それを私が引き受けてここにいる。ついでに今までの事件をみんな引っくるめて考察してみようかと思いながら。


まず、三年前の資料を見ていく。

被害者救出は既に完了している。全員生還とは言えなくても。遺体や魂の回収も終えている。死神協会の担当者はまだ魂の頭数が足りないと言っているようだが、こちらの知ったことじゃない。神具も万能じゃないし、私たちも精一杯やった。後のフォローは任せたというやつだ。

で、三年前の事件以降の召喚だけど、地方の妨害率は100%。地方に派遣されている巫女たちも優秀だ。

関東圏が一番召喚が多いわけだけど、妨害率は80%弱。でも、召喚されてもすぐに救出できている。せいぜい一~二時間、長くて数時間だけだ。彼らがこの世界から離れていたのは。

そして、見境なしの召喚は、二年過ぎた辺りから減少傾向だ。おかげで、巫女たちにも神社の管理という大切な役割をする余裕が出てきた。まぁ、相変わらず美琴様たちは忙しそうだったけど。

あっ、ちなみに海外は最初から除外だ。なんせ神具が一つしかないから、救出も何もない。国際神霊連盟や死神協会にも了承は得られている。

さてと今度は地図を見てみよう。あぁ、点があまりに多すぎて、地名が分かりにくくなっている。

でも、一部だけ不自然なほど点がない地域がある。そこは日本の長い歴史と関わり深いとても尊い方々が住んでいる場所を中心とする半径ニ、三キロの範囲。…不思議だ。かの方々は、私たちが見てもただの人なのに平気な顔で民を動かし、国を動かした。やはり、系図にすごい神がいる方々は何か違うのかもしれない。そうでなくても、そう思わせているのがすごい。あっ、話が逸れた。なんだかんだ言っても、あそこには何もないはずなんだけど。結界の類いもなくてアレか。

うーん。考えても、答えが出てきそうにない。そもそも、ワザとあの地域から外してる可能性もあるワケで…。邪推するのも良くないんだけど。

あっ、そういえば、あやめもなんかありそうとか言ってなぁ。てことは要観察で正解かな。

と、後は召喚した国でも見るか。まぁ、代わり映えのしない国名がずらり。見事に常連さんばっかり。新規さんはいないみたい。前も脅したし、召喚の術を奪ったし、呪ったし、色々したのに懲りないなぁ。

んでも、やっぱりおかしい気がする。召喚の術ってそんなに簡単に復活するかなぁ。

それに神まで脅したんだよ。見逃すかなぁ。

うーん。うーん。私の頭は一族の中では落ちこぼれだ。何にも分かんない。

セオリーだけ考えたら、教唆、陰謀?界を超えて術式だけ流出したかもしれないし。

分からないことだらけだ。


いずれにせよ、このまま召喚がなくなるといいな。と楽観的に考えた私だった。


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