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第一次異世界大戦 裏話〜かの半神は暗躍す〜  作者: 一青アリア
巫女たちの奮闘
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一条あやめの場合

タタタタッ

一人の小柄な少女が人通りの多い道路を走っていた。


走りながらで失礼します!一条あやめです!

現在、私は召喚の妨害工作と既に召喚が行われた場所に出向いて術式を解析する作業をしてます。

で、なんで走っているのかというとついさっき、今いるところから少し離れた場所で召喚が行われたことが確認されたからです。というわけで現場に向かいます!


はぁ、はぁ。現場に到着です。顔見知りの先輩巫女のお姉様たちがちらほら。被害者救出係の美琴お姉様が到着する前に人払いと術式の解析を終わらせます。


解析は、術式を壊すよりも難しい。なぜなら、私たち巫女は破魔の力を持っているから。破魔の力と一般的に魔力と呼ばれる力の相性はすこぶる悪い。だから、ちょっと力を入れただけで壊れてしまう。

だから、解析してる時が一番緊張してしまいます。

あぁ、やっと終わりました。ちょっと汗が気持ち悪い。思ってた以上に緊張してたみたいです。


今回、召喚したところも常連さんみたいです。記録に残ってました。

さて、美琴お姉様にはあちらの人たちにお灸を据えていただかないといけません。準備するものは、あちらで交わした文書と刀ぐらいでしょうか。それらは、転移の得意なお姉様に運んでもらいましょう。


あぁ、美琴お姉様が到着しました。今回はスピード解決できそうで安心しました。


ミヅキお姉様が東京を離れている今、私たちだけで被害者救出をやらないといけません。ちょっと件数が多いのでキツいですが。


それでも、お姉様たちがそれぞれ巫女の力を使って、召喚が行われる場所を予知したり、現場周辺に結界張ったりしてくれるのでずいぶん仕事が楽になった方なのです。


さて、美琴お姉様がこの界から離れました。あと数時間、早くて一時間は戻って来ないでしょう。その間は、妨害工作を続けます。

まぁ、召喚陣を踏むだけの簡単なお仕事です。知らない人から見たら、影踏みみたいに見えるので変な顔されますが、そこは曖昧に笑ってごまかします。


手持ちの地図にはびっしりとマークがついてます。これ全部、召喚の予測地点です。ターゲットは分かりませんが、術式が展開される気配は分かるので問題ありません。ただ、もはや数分間隔で展開されているものだから、ちょっと時間に遅れるだけで連れて行かれてしまうのです。まさにいたちごっこ。


なんとか、召喚を止めさせたいけど、そこまで手が回りません。落ち着いたら、一度神々と相談しなければとお姉様たちと話しているところです。


それに、美琴お姉様やミヅキお姉様の負担が測りしれないのです。お二方は、召喚した国や世界に制裁のために呪詛をかけることがあります。呪詛は本来、巫女の不得意とするところ。それを単独でかけようとすれば、寿命が十年、二十年、軽く削れてしまうのです。だから、被害者の怨嗟の念を媒体にして極力負担を減らしているようです。


できるだけ早く、良い策を思いついて実行できれば良いのですが…。なかなかうまくいきません。


なんとも歯がゆい気持ちになります。術式の解析がうまくできるようになっても、根本的な解決にはならないのですから。異世界の召喚の術式の知識だけが増えていく現状にだんだん腹も立ってきます。


それでも、毎日は過ぎていって件の神集いの時に確認された被害者の救出もやっと見通しがついてきました。


本格的に救出活動を始めて一年と少し。

活動の要領がやっと掴めてきたこのごろです。


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