表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
第一次異世界大戦 裏話〜かの半神は暗躍す〜  作者: 一青アリア
その神の本業
13/31

彼女は教育する1

また、厄介事押し付けられたものだな。と目の前の男たちを見て思った。


現在地は、練馬駐屯地。つい最近、警察から人事交流人員が派遣されている。その中の数人を教育するよう上官に命じられ、出張という形でやってきた。


さて、警察からの人事交流人員について少し説明しておこう。彼らはまず、陸上自衛隊に派遣される場合には普通科連隊に配属されるのがセオリー化している。例外はそれなりにいるけど。なぜなら、彼らは警察に戻ることを前提でこちらに来ているからだ。人事交流だから当たり前と思われるかもしれないが、これが自衛官だとまた話が変わってくるのだ。なんせ、警察に居坐わる者が出てくるから。

つまり、何が言いたいのかというと自衛隊と警察で人事交流していると自衛官から警察官へのジョブチェンジはあるあるで、その逆はあんまりないということだ。

そのことを踏まえると現在派遣されている彼らには警察に戻っても使える技術を習得してもらいたいというのがこちらの願いなのだ。


それで、話を戻して私が何を教育するのかとことだ。まぁ、簡単に言えば、銃火器の扱い方だ。警察でも拳銃の扱い方は教えられている。私が教えることになる数人も漏れなくだ。ただし、なにやら変な癖がついてしまっているらしい。それを矯正させるよう命じられた。

さしあたって、件の数人には、拳銃で的を撃って貰うことにする。自衛隊らしくサブマシンガンを教えるのもいいけど、それは頼まれてないし、ここの人が教えるから私は拳銃のみに専念する。

んで、彼らが今持っている拳銃だが、自衛隊では9㎜拳銃と呼んでいるものだ。

警察…交番のおまわりさんや交通部の警官の装備を見る限りでは回転式拳銃が多く配備されてるようだった。9㎜拳銃は自動拳銃に分類されるので回転式拳銃とは扱い方が若干…いや、結構変わる。詳しくはウィキさんに載っているので興味ある人は見てほしい。

回転式拳銃で教えてやりたいところだが、いかんせん、陸上自衛隊の回転式拳銃は、すでに完全退役済み。ここにはない。

でも、まぁ、彼らの元部署や元の階級、警察に戻ってから起こるであろう部署の異動を鑑みるに自動拳銃で教えても問題ないというか、これから実戦で使う可能性が高いのは自動拳銃ではなかろうか?9㎜拳銃と作った会社が違うだろうが、内部構造はさほど変わらない。まぁ、大丈夫だろうとツラツラ考える。

そして、実際に撃ってみてもらった。

拳銃の弾丸の装填、構えは特に問題なく、ちゃんと様になっている。撃った弾丸もきちんと的に当たっている。あたっ・・て・いる・・の・だが、


「当たっているのが、全部急所とは警察官としてはどうなんだ?」


そう言って的と彼らを交互に見やる。的の頭部、心臓部、腹部のど真ん中・・・。見事に撃ち抜かれているが、これは警察官としては最悪だ。自衛官としてもギリセーフといったところだ。

"被疑者死亡のまま書類送検は警察の恥"という名言残したのはどこのどなただったのか?などと現実逃避気味に思った。


被疑者が死んでしまえば、事件の真相が迷宮入りしてしまう可能性が高くなる。"死人に口なし"というし。被疑者を追い詰め過ぎて自殺されたらアウト。警察の銃弾で殺してしまったら、もっとアウトということだ。


ちなみに腹部を撃ってはいけないのは、重要な臓器があるからというのもあるけど、痛みが尋常じゃないというのが理由だったりする。必要以上に被疑者を痛めつけることはしてはいけないということだ。

戦場ですら、敵の腹部を撃つのは推奨されてなかったりするのだ。すぐに死ねない上、すごく苦しむから。


さてさて、彼らにはせめて、手足を撃って無力化する癖をつけてもらわなくては…。


彼らのプロフィールの備考欄を頭に浮かべてこっそりため息を吐いた。


確かにこれはある意味、"問題児"だ。ちょっと私一人で教育するには荷が重いかもしれない。上官からは助っ人を呼んでいいと言われているし、その言葉に甘えよう。


彼女は現在、同じ敷地内にあるであろう元部下に助っ人を頼むことにした。まぁ、その前に元部下の現上司に了承してもらう必要があるから、まずはそちらを説得しないといけないのだが。


彼女は彼らに言い置いてその場を離れた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ