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第一次異世界大戦 裏話〜かの半神は暗躍す〜  作者: 一青アリア
その神の本業
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彼女の根回しは乱暴で非常識

さて、根回ししようと思っていたところに左翼監視強化の協力要請は渡りに舟だったと思う。


現在、過去最大規模で人事交流を行なっている自衛隊と警察。主にスパイとして送られているのが陸上自衛隊の幹部…とりあえず、本人の希望に関係なしに三尉から一尉の比較的若い連中から選出した。警察内部で働くのも色々勉強になるから頑張って欲しいところである。今回、海上・航空自衛隊からも人事交流人員が派遣されることになっている。こっちはほぼフェイクというか、純粋に人事交流したい人たちだ。航空自衛隊員なんか、目がいいヤツばかりだから、交通課とか、自動車警ら隊あたりに喜ばれそうな気がする。

スパイ要員の中には、一ノ瀬一尉のような一族の手の者を何人か入れておいたので情報収集に関してはそれほど心配していない。何か問題があるとすれば…


「こっちの教育要員まで派遣したのはちょっとやり過ぎたかも?警察あっちからも相当人数来るから、現場ごたつくかも。」


まぁ、なんとかするさ。それも自衛隊の仕事だから。


それにしても、警察あっちの人選はどうなることやら。希望者が少ないのはしょうがないにしてもあまり問題児を寄越してくれるなよ。スパイや監視はこの際目を瞑ろうと思うけど、やる気ないヤツはいらない。向こうもそうだろうけど。


人員の入れ替えが済んだら、左翼も少しは大人しくなると嬉しい。人の思想にそれほどケチつける気はないけれど、過去の闘争記録を見るにつけ、おまわりさんいじめるのはやめなさいって言いたくなってしまうのだ。そう、なんというか、闘争記録ではいつも警察官は必要以上に痛めつけられていたから、そのイメージが頭から離れてくれないのだ。今の左翼なんて詳しく知らないがな。


そんなことを考えつつ、人事交流人員の配置の情報を整理する。警察からはまだ人員が来てないから、自衛隊のみだ。

警視庁、警察庁を中心に県警、府警にもできるだけ広い範囲に派遣されるようにしてある。派遣人数は、警視庁が一番多い。地方に派遣される人員には左遷かも?と思われているようだが、そんな意図はない。

こちらも警察からの人員の派遣先をだいたい決めないといけない。今からでも少し遅いくらいだ。

それにしても、今回好き勝手に動き過ぎたな。そろそろ上官に叱責食らってもおかしくない。と思いながら仕事を進める。


案の定、彼女はしっかり上官から叱責され、始末書も書かされた。それで済んで良かったくらいである。


彼女の所属は、陸上幕僚監部 人事教育部のとある課である。確かにある程度、人事に関して裁量を任されているけど、今回は本当にやり過ぎだった。


それでも、隊内からそれほど不満が出ることなく、人事交流は進められた。警察からの人員からの不満は結構あったみたいだけど、それぞれの上層部で黙殺した。


それぞれの組織の様々な思惑を孕んだ人事交流は始まったばかり。どんな結果をもたらすか分からないけど、概ね、彼女の思い通りに事は進んでいるようだ。


これで通常業務に戻れるかと思いきや、教育要員として出張が決まってしまった…。上官曰く、"お前にしか、教えられないこともある。"と。彼女には、思いあたることがいくつかあった。それが彼女がある程度、好き勝手できる理由なのだが、それはまたいずれ。

とにかく、しばらく市ヶ谷駐屯地には戻れそうになかった。


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