術式五十七斬 決着する異変
天に向かって放たれた光は博麗大結界にぶち当たり、ひび割れさせた。
水「嘘だろこいつ!!」
黒刃「あの結界を破る気かよ!!」
博麗大結界………破られたらホントのホントにとんでもないことに………
クロス「お前ぇ!!」
遥「ハハハ!!悔やめ雑魚共!!この結界を破って、お前らの世界を二つぶつけて終わらせてやる!!」
羽瑠飛「こんなことが………」
遥「自分が雑魚だったことを!!悔やめぇぇぇぇ!!」
ついに結界が崩壊し、結界より更に上に光が突き抜けた。
遥「これで世界に干渉できる!!」
遥は虹色の羽を羽ばたかせ、空に舞っていく………
その様子は幻想郷のどこからでも見ることができた。
霊夢「簡単に結界を破るなんて………」
紫「霊夢!!ボサっとしてないで結界修復するわよ!!」
紅葉「凄いやられようですね………これじゃ、結界修復するのにも時間がかかりそう………」
魔理沙「しかも、遥がいるせいでまだ結界に近づけないのぜ……」
ナーバス「あいつ………こんなとこも出来るのか………」
ヒカリ「こんなことあるんだ………」
ユキ「これ………終わりだ………」
カルデ「どうすんだよあんなやつ………」
四人は完全に終わったような顔をしているが、他はそうでもなかった。
ヨミヤ「大丈夫さ。あいつらなら」
早苗「こんな所で終わるような人達じゃないですしね」
神奈子「同感。ホントにあいつらならやってくれる」
さとり「そうね………頼むわよ」
こいし「頑張れー!!」
遥「ここで終わりだ!!」
遥は虚空に手を叩きつけ、空間を砕いた。
砕かれた空間の中は赤い空間が広がっていた。
遥「これに入れば向こうの世界だ。この世界の歪みが広がれば………世界はぶつかり、消える」
マリア「あれをくぐれば………恐らくしばらくは異次元が続くけど………行けるはずよ。向こうの世界」
キリヤ「マジかよ………」
黒刃「どうしてそこまで破壊を望むんだよ!!」
水「破壊なんて何も生まない!!」
遥「嫉妬だよ!!折角だし教えてやるよ!!俺の母さんはな!!感情を持たない!!持ってはいけない!!そんな存在だ!!でもな!!お前はそれを持ってる!!母さんは感情を持つ生き物は羨ましいと言った!!ホントにそうだよ!!何もしてないくせに!!」
羽瑠飛「………遥の母親は遥と同じく、世界の秩序を守る神でした。感情を持つと、その難しさにショートして……死にます。そういう奴らなんです。でも、その中で遥は突然変異か何かで感情を持って生まれた存在………」
クロス「……だいたいわかった」
キリヤ「なるほどな………」
遥の言い分に羽瑠飛が補足した。
遥「お前らなんかが!!世界を守ることもしていないお前らが!!なんで母さんより良いものを持ってるんだよ!!ふざけるな!!俺はだからお前らを許せない!!消えてしまえ!!こんな世界……どうせおもちゃに過ぎないんだよ!!」
水「…………ふざけるな…………」
遥「なんだ?言いたいことあんのか雑魚!!」
水「ふざけるなっつってんだよ!!」
キリヤくらいしか知らないような水の叫びだった。
水「お前は偉いのかよ………その母さんはお前になんて思ってたんだよ!!」
遥「なんだよお前!!」
水「創造の戦神!!」
水は自分の背中に羽を創造し、高く飛び上がった。
遥「消えろ!!」
水「お前は自分しか見てない!!」
水が遥の放った弾幕を避けながら叫び。
水「母さんは!!こんなことを望んでたのかよ!!秩序を守ることを信じてたお前の母さんは!!」
遥「黙れ!!」
水「それにお前は感情あるんだろ!!なら僕達の気持ちも分かるだろ!!」
遥「黙……れ!!」
水「分かってるだろ!!お前も!!自分がわがままに暴れてるだけだって!!」
遥「黙れ………」
水「それしか言えねぇのかよ!!」
水は遥に急接近し、思いっきり、顔を殴った。
その瞬間、弾幕は放たれなくなり、遥は至近距離の水を見た。
水「お前に重荷は背負わせないさ!!僕達はな!!そういう奴らなんだよ!!」
遥「なら………やってみろよ!!俺をお前が変えてみろ!!」
水「やってやるさ!!」
遥は水を蹴り飛ばし、水は再び接近しようとする。
黒刃「あいつ………バカだろ」
キリヤ「分かるわかる。昔からあいつはそういうやつだ。人のことしか考えてない!!大バカ野郎だ!!」
キリヤは遥に臆することなく向かう水を見た。
キリヤ「でもそれが俺の相棒だ!!」
自信満々でそう言った。
クロス「黒刃。お前があいつの肩を取れ」
黒刃「いや俺?」
クロス「俺よりお前の言葉がいいと思うんだ。今のお前ならできる」
黒刃「いやなぁ………」
クロス「俺を取り戻せたお前なら大丈夫だ」
黒刃「…………分かったよ」
黒刃は地面を強く蹴り、遥達の元に飛び立った。
キリヤ「良かったのか?」
クロス「あいつもなんだかんだ馬鹿だしな。お前こそ良かったのか?相棒だろ?」
キリヤ「ははっ……俺はアイツほど強くなれないよ。心も体も」
クロス「自分でディスんのかお前」
キリヤ「まぁな!!」
クロス「お前も馬鹿かよ!!」
二人を信用しているからこそ、こんなことを話せるんだ。
ホントにこれで終わると分かってるから。
遥「おい!!鈍くなってるぞ!!」
水「黙れ!!僕はお前ほど強くねぇんだよ!!」
あれだけ自信満々に意気込んだんだが水だけじゃ、もちろん遥にかないっこない。
黒刃「水!!」
水「黒刃!!」
ここで、黒刃が到着した。
遥「なんだよ!!一人で救わねぇのか!!」
水「お前僕の話聞いてた?こんなのは僕だけじゃなくてみんななんだよ!!みんな!!お前を受け入れるさ!!こいつは仲間だ」
水は黒刃の肩を持った。
遥「なんだよお前は!!」
黒刃「これって俺の事だよな?………そうだな………こいつの言う、仲間に大事なことを教わり、そいつらを信用する、悪魔だよ」
水「よく言うよ」
遥「お前も俺を救うのか?」
黒刃「だな。俺はこいつほど強くはないけど、お前は救ってやりたい」
遥「………なら、やってみろ!!これで最後にしてやる!!」
遥は本当に最後にするために、全ての力を胸に溜めた。
黒刃「行くぞ!!水!!」
水「start&go!!」
黒刃「フュージョンモード!!オン!!」
水と黒刃が合体し、構える。
遥「世界は崩壊する………これで最後だ………」
幻想郷では様々な場所で空間が砕け、本当に終わりに向かっていた。
レミリア「ホントにこれで終わりね」
フラン「頼むよ!!ふたりとも!!」
レモン「なんで皆さん冷静なんですか!!」
咲夜「レモン?うるさい」
レモン「あ、はい………」
諏訪子「水!!がんばってね」
文「さっさと終わらせて帰ってきてくださいよ!!」
水刃「これで最後だ!!」
遥「造られし白少年と巻き込まれし黒少年に………最後の裁きを………」
遥はまるで元〇玉のような巨大弾幕を自らの上に作り出した。
水「お前も世界も救って!!」 黒刃「次の明日を作る!!」
遥「この出来事も!!お前らも!!全て!!俺によって作られたもの!!」
水「だとしても!!」 黒刃「俺達はここにいる!!」
遥「……俺がこの世界の核だ」
水刃「だったら俺(僕)達は………主人公だ!!」
遥「面白い奴らだ!!容赦はしない!!」
水刃「こちらこそ!!」
月輪の杖、日輪の杖、そしてマキナガリバーを宙に浮かせ、遥の方に先端を向ける。
そして、その三つにエネルギーを集める。
遥「………消えろ……『ジャッチメント』………」
そしてその球体型の弾幕は発射された。
水刃「剣は全てを貫き、杖は全てを破壊し……全てを癒す!!『三位一体』!!」
剣と杖二本から、レーザー状の弾幕が発射されて…………
そして弾幕は、ぶつかる。
水刃「貫け!!」
言った通り、弾幕は弾幕をぶつかることなく、貫く。
水刃「壊せ!!」
弾幕は弾幕が内部を通ったことにより、核を壊され、爆散する。
水刃「ホントに最後だ!!癒せ!!」
そして、弾幕は威力を落とすことなく、遥に突き刺さり………
このあとのことは正直、覚えてない。
気づいたら、紅魔館にいた。どうやら僕らはあの後、力を使い果たして、落下したので、結界付近にいた霊夢と紅葉が受け止めてくれたそうだ。
で、聞いたんだがどうやら一番大変なのは後始末だったらしい。
遥が派手にやってくれたので両方の幻想郷で次元の歪みが生まれてしまい、それを全員で修復したんだとか。
だが、全てが閉じられた訳ではなく、遥が最初に砕いた、結界上の歪みを始め、数箇所は紫さんや霊夢でも修復できなかったらしい。
でも、今回の異変をキッカケに二つの幻想郷は手を取り合っていくそうだ。むしろ、これで良かったのかもしれない。
次に問題になったのは……今回の犠牲者だ。
特に問題なのは妖夢。ナーバスによって、命を吸われていたが、一命は取り留めていたらしい。でも、まだ目を覚まさないままだ。
操られていた人達は既にピンピンしている。
次に、今回の異変の首謀者達について。
ナーバスは妖夢のこともあり、ヨミヤ、幽々子と住むことになった。妖夢の変わりに家事も全てやるそうだ。大変そうだなぁ……
そしてヒカリ、ユキのコンビはとりあえず月見が預かってるらしい。この二人に関しては今後、決めたい。
次にカルデだけど………今は姿を眩ませている。宴の時に戻ってくると言ってたらしいけど………
最後に遥。今はまだ意識が戻ってないけど、戻り次第、僕達、守矢で預かる予定だ。きっと、今後は僕達に協力してくれるはずだ。
あ!!そうそう!!羽瑠飛は天に戻ったらしい。「いつの日にか異変起こすからね!!」だそうだ。勘弁して欲しい。
ちなみにベリアルは一旦、地獄に強制送還された。可哀想に。
今回の異変を通して、紅葉は霊夢の死を本当の意味で受け入れられたと思うし、向こうの霊夢にも会えるようになった。黒刃もパンドラ、ベリアルと再び会えた。僕も自分の存在とは何だったのかがよく分かった。少しショックだけどね。
とりあえずこうして異変は終わりました!!
今回の異変に名をつけるならなぁ………
『真の始まり』異変……かな
今回は後書きなしで




