術式五十三斬 平和のための力
その力、なんのために
前回のあらすじ 血染めの花が散るごとく………
カルデ「………そんな切り札だあったのか」
クロス「まだ実戦で一度も試したことのなかった取って置きだ。誰にも見せたことすらない」
クロスは服も髪も目も血………だけど鮮やかな紅色に染まっている。
カルデ「じゃぁその力見せてみろ!!」
クロス「………『花吹雪』!!」
カルデの猛突進を消えたように見えるほどの速さでサッとかわし、いつの間にか手元にあった西洋風の刀でカルデを切り裂いた。
カルデ「なっ!?」
クロス「甘い………」
クロスは右手に刀を持ち、左手に紅いオーラをだし、形はハンドガンへと変わっていった。
刀はいつもの日本刀ではなく紅い西洋風の剣。
銃も紅いハンドガン。
カルデ「銃と剣………」
クロス「行くぞ………」
そしていつもより低い声で冷静に剣を構える。
カルデ「『スピアザゲイボルグ』」
クロス「『塵桜』」
カルデの槍を真正面から叩き斬る。
カルデ「…………」
クロス「今度はこっちだ」
キリヤ「なんだこれ…………」
今まで信じられないほどみんなを圧倒していたカルデも今のクロスを見るとちっぽけに見える。
クロス「『花吹雪』!!」
クロスは目にも止まらぬ速さでカルデの後ろまで行った。
カルデ「!?」
しかしカルデはしっかり斬られていた。
斬撃が全く見えなかったんだ。
クロス「…………兄さん」
カルデ「くっ………お前はそれでも弟か!!」
実の兄に対して全く容赦ないクロスにカルデは激怒した。
クロス「お前こそ兄さんじゃない!!」
カルデ「!?」
その声にクロスは叫びを上げた。
クロス「お前のやった事はもう俺の憧れた兄さんのやることじゃない!!俺の憧れはもういないんだ!!兄さんは!!俺の心の中で死んだ!!お前はただの悪魔だ!!」
カルデ「っ………」
流石に少しショックだったのかカルデは顔を下げた。
カルデ「…………俺はこんな力、欲しくなかった」
クロス「……………」
カルデ「だけどあるものは仕方ない。ただ仕方なく助けていた。いつも間にか伝説なんて言われて!!そんな肩書き思いだけだ!!そんなの自分から捨てる!!そのために俺はここにいる!!」
初めて本当のことを打ち明けたカルデにクロスは近づき目を見て言った。
クロス「俺………いや、僕だってそうだ。弱い体と不釣り合いな能力を持って、その力は僕を苦しめたさ」
カルデ「ならんなんで!!」
クロス「カルデ、俺とお前の決定的な違いを教えてやる」
カルデ「そんな違い!!あるわけない!!」
カルデがクロスに向かって駆け出す。
クロス「お前は自分のことしか分かってない!!」
カルデの爪による猛攻をかわしながらクロスがさけぶ。
クロス「俺は周りに気づいたから戦えた!!」
カルデ「黙れ!!」
クロスはカルデの手をしっかりと捕まえた。
クロス「周りを見ればそこにはいただろ!!お前にも!!」
カルデ「何がだ!!」
クロス「お前を信じた仲間が!!家族が!!それが俺に!!無限の勇気をくれるんだ!!」
カルデ「黙れぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
クロス「俺はこの力を仲間のために!!仲間とともに!!平和のために!!使い続ける!!そこが俺とお前の決定的な差だ!!」
カルデ「これで消えろ!!『終わりなき破滅の果て』!!」
クロス「これが俺の勇気だ!!『千本桜』!!」
クロスは今まで使わないでおいた銃で弾幕を相殺して、カルデを紅く光る剣で吹き飛ばした。
こうして無事にカルデは倒された。
イエーイ!!
クロス「イエーイ!!」
ヤベーイ!!
水「ヤベーイ!!」
スゲーイ!!
黒刃「モノスゲーイ!!」
はい、以上




