術式三十四 創造の戦神 そして覚悟
水!!真の力をここに示せ!!
前回のあらすじ 水の本当の本気!!
パンドラ「『暗黒レクイエム』!!」
水「『多重反射結界』!!」
僕は結界をたくさん作る。
そしてパンドラが飛ばしてきた大量の弾幕を全て反射した。
パンドラ「きゃっ!?」
水「『ギガプラント』!!」
次は地面中の草を急成長させパンドラに放つ。
パンドラ「『お先真っ暗』!!」
しかしまた周りが真っ暗にされて狙いが定まらない。
水「『創造』!!」
周りがぱっと明るくなる。
パンドラ「えっ!?」
その隙に無慈悲にギガプラントがパンドラを捕らえた。
『お先真っ暗』は周りを闇で包む技だ。
だから僕は光を創造したんだ。
光で闇を打ち消すことで視界を取り戻した。
パンドラ「この程度!!」
水「『創造』!!」
次は壁を創造し、ギガプラントを抜けたパンドラをまた捕らえた。
しかもただの壁ではなく岩盤の壁。流石に破れまい。
パンドラ「何よ!!強すぎてつまんないよ!!」
水「狂気に染まった少女…………いや、それを操るもの!!」
パンドラ「!?」
パンドラの顔が分かるくらい顰められる。
こいつは本当のパンドラではなく操られているのだ。さっきからなにかに邪魔されて本気で戦えてないようだ。しかもなにか気に純粋じゃないものが混じっている。
水「僕らは宣戦布告する!!」
僕は告げる。
水「また今度勝負だ!!『創造』!!『ムーンヒーリング』!!」
僕は弾幕の雨を創造し壁の中に降らせる。
そしてその中に光が降り注ぐ。
壁を取り除くとパンドラは完全に気絶していた。そこから狂気がまったく感じられない。
とにかくこいつは情報を聞き出せる重要な人物だ。連れて帰ろう。
水「…………霊夢」
僕は無残に横たわる霊夢を見た。
皆になんて言えばいいんだろう…………
そこからはかなりの忙しさだった。
魔理沙は泣き叫んで引きこもり、キリヤもキリヤでパンドラを殺そうとし出すし、レミリア達も泣き叫ぶもんだから咲夜が慰めてて、結果、パンドラの見張りは僕とレモンですることになった。
水「………………」
レモン「………………」
しかしその間に会話などない。僕らも少なからず心に傷を負っている。
「えと…………」
ハッとして横を見るとパンドラが目を覚ましていた。
パンドラ「どこですココ?」
詳しく説明して、話を聞いてみたが操られた時の記憶はなく、誰に操られたのかも分からなかった。
そうして戦いから1日が経ち、守矢神社に帰ってきた。
水「ただいま」
諏訪子「おかえり」
諏訪子は明るく迎えてくれた。
神奈子「おかえり。大変だったね」
家の中に戻ると神奈子さんが冷静に、そして気遣いつつ迎えてくれた。
早苗「水さん。実は紅葉さんがこっちに来てるんですよ」
水「え?なんで?」
神奈子「私が引き取ったの。まだあの子を『博麗』にする訳にはいかないでしょ?」
水「……………そっか」
霊夢が死んだ。
すなわち今、博麗の巫女が不在なのだ。そして候補に上がるとすればずっと霊夢といて、技を受け継ぐ紅葉しかいない。
諏訪子「水、会ってやってよ。閉じこもって出てこないのよ」
水「うん、そうさせてもらうよ」
水「紅葉」
紅葉「水さん。帰ってきたんですね」
その声に元気などはなく、でもなにか待っていたような目でこちらを見ている。
紅葉「大変でしたよね。仇をうってくれてありがとうございました」
水「いや、いいんだ。当然のことをしたまでだ」
紅葉「無茶しなくてもいいのに」
水「…………………」
だいぶ痛いところを着いてくるやつだ。
紅葉「ねぇ、水さん」
水「何?」
紅葉「私に…………なんて言わないから少しは弱音を吐いてくださいよ」
水「……………………」
紅葉「私達のことより自分のことですよ?」
水「………………ごめん」
紅葉「……………………私は頑張ります。これからはいやでも『博麗』の名を背負い、生きていくんですから」
水「……………紅葉?」
紅葉「私の新しい名前、『博麗紅葉』」
そう断言し、部屋を出て、諏訪子になにか告げて帰っていった。
彼女は覚悟を決めたんだ。悲しみとその名前の重さを背負って、ずっと。
諏訪子「水、ちょっと散歩しよ」
水「ん…………そうだね」
みんなの様子も見に行きたいし、色んなところを回ることにした。
初めは紅魔館。
水「美鈴!!おーい、美鈴!!」
いつも通り居眠りしてる門番がいて少し笑ってしまった。
そして扉を開けたら…………
「「「おめでとう!!」」」
!?!?!?
なぜかみんないて、なぜか飾り付けがされている。
水「え…………えっと…………」
キリヤ「今日は何の日だよ?」
水「…………………え?」
なんか今日あったっけ?
魔理沙「水、まさかほんとにわかんないのか?」
水「あ!!魔理沙!!大丈夫?」
魔理沙「覚悟はとっくに決まったぜ。たしかに寂しいけど…………紅葉も紫も頑張ってるのに一人後ろを向くわけにはいかないぜ」
さすが魔理沙。そういう所はほんとに見習いたいよ。
雷沙「ま…………まじでわかんないのか?」
水「う~~~ん…………」
雷沙「お前、人のことばっかり考えてて自分のことはなんにも考えてないんだな。いいとこだけど悪いとこだぜ」
………………自分のこと?
諏訪子「もう!!水!!今日は誕生日だよ!!」
水「………………まじで?」
諏訪子「まじ」
水「……………完全に忘れてた」
すると皆から笑られた。
レミリア「あなた、ほんとに馬鹿ね」
咲夜「ほんとですね」
水「バカにするな!!」
チルノ「馬鹿ね」
水「お前に言われたくねぇ!!」
諏訪子「あ、笑った」
水「へ?」
気づけば少し顔が綻んでしまっていた。
諏訪子「だってあの日から笑ってなかったんだもん」
水「た…………たしかにそうだったかも」
キリヤ「水」
水「ん?」
そしたら笑顔でこう言ってきた。
キリヤ「1人で抱え込むなよ。霊夢が死んだのはお前のせいじゃねぇ。俺たち、仲間なんだろ?」
気づけば涙が出ていた。
諏訪子「水」
水「っ……………ん」
諏訪子「ありがとう。仇をうってくれて。皆、そう思ってるよ」
水「えぐっ…………………うん…………………」
みんなの優しさを感じて泣いたこの日を僕は忘れない。
神恋は次回で二章完結でございます!!
水「黒記もあと2話で完結です!!めっちゃ長かった!!」
今回は感動回でしたね。前回に引き続き書きながら泣きそうになりました。
キリヤ「割と涙脆いもんな」
割とじゃなくて涙脆いよ。
黒刃「なんか次回も泣きそうな気がするがお楽しみに!!」
次回も泣くなー(確信)




