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自然の加護  作者: 相馬熊五郎
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執事と番犬

そろそろ食料を探しに行こうと小屋の扉を開けると、

一匹の犬というか狼と老人みたいな人型の木が立っていた。


狼の毛並は黒色で、すごい艶々だった。

すげぇ、触りたい。

老人は、執事服を着ている。身長は180と高く、白髪がよく似合っている。

ただ、肌にあたる所が木の幹を思わせている。


「えっと…?」


誰だ?と言おうとした瞬間、老人が頭をさげ


「突然の訪問、困惑されたかと存じます。

 失礼いたしました。私、クロムと申します。

 今回訪問させて頂きました用件なのですが、私を執事と雇って頂きたい。」


「えっと?執事ですか?」


「ええ、そうです。」


突然の事にびっくりするが、正直ありがたい。

この世界の事を文字で知ったとしても、実際とは全然違ったりする。

ただ…


「あの、僕お金もってないんですけど…?」


「いりません。私達は、この地で精霊様と契約された方に一族代々仕えてきました。

 それに今回は精霊様から依頼され、報酬も既に頂いております。」


「精霊からですか?

 うーん、知り合いってさっきの精霊ぐらいしか…」


ペンダントを覗き込む。


「その方たちでございます。」


「そうなの!?すげぇな」


ペンダントが微かに光る。そうだよと言っている様だった。

うん、なら答えはひとつだ。


「えっと、クロムさん、僕異世界から来たばかりだし助けていただけると嬉しいです。」


「畏まりました。我が身果てるまで、御身に仕えましょう。」


クロムさんは、膝をつき、頭を下げて言った。

その動きは一種の芸術みたいだった。


「ところで、クロムさん、その狼は?」


「見たところ、この地に住む魔獣といったところです。

 そこのものを見るに私と同じ用件かと。」


クロムさんが指をさした方向を見ると、猪が一匹死んでいた。

狼のほうを見るとグルゥとうなった。

俺がとったという風な感じだった。


こうして、異世界に来てから執事とペット?ができた。

あと、食料には困らなくなったかな?



ブックマークありがとうございます。

めっちゃうれしいです。

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