ポトフもどき
ああ疲れたな…
今日は水曜日か…そうだポトフを作ろう!
私にとってポトフはちょっと特別な料理であった。
私の母が昔、ソーセージ工場に勤めていて、よく余ったソーセージを持って帰ってきていた。
その夜は必ずポトフが食卓を飾った。おかずもなくご飯もなくポトフだけであった。それが水曜日であった
ポトフといえばジャガイモやソーセージなどをコンソメで煮込む料理だが、うちは違った。ソーセージをコンソメスープに入れただけの料理だった。あまりお金のない我が家では一番のごちそうみたいものだった。
それから数年、初めてまともなポトフを食べた。コンソメスープにソーセージが入っているだけのものをよくポトフといて食べていたな…とびっくりした。
とはいえ、またあのもどきを食べたいなとつくづく思った。