人と魔物は争い、殺し合う
六話と投稿を間違えて、五話と七話という感じなっていました。
もし、六話を見ていない方がいらっしゃれば、先に六話の方をお読みください
人と魔物は争い、殺し合う。
「チッ! またやってきたか」
私はこの砦の防衛を任されているジルアと言います。
男、年齢は36です。
まだ独身で、好きな女は胸の大きい人がいいです。あと、性格が良ければいいです。
あ! 顔もちょっと良ければ十分。
って、そういう話じゃない。
また魔物共がやってきた。
この砦、シュバリオは人と魔物が住む大陸分断する壁であり、周りは高い山の天然の砦なのだ。
一応、山にも罠があるので回り込むのは考えにくい。
だから、魔物共は平原の先にあるこの砦を襲ってくるのだ。
いつもなら、散発的に、少数で襲ってくるのだが、今回は集団で襲ってきた。
一回目の襲来は、平原で撃退した。
あの大群の量じゃ、砦を落とされる可能性があった。
しかし、それを知って名を知らない英雄が戦場に行った。
お蔭で、兵士と英雄を失ったが戦いには勝つことが出来た。
しかし、魔物と人がゾンビとなってこちらを襲ってきやがった。
これは光の魔法使いがいるお蔭で、対処することが出来た。
その戦いの中で、ゾンビとなった英雄を見つけたらしく、人を集めて向かわせた。
彼は、皆が認める英雄だ。
だからこそ、大々的に埋葬するため、呪われた物を浄化させるため、強力な光の魔法使いを向かわせた。
そんなときに、二回目の襲撃だ。
伝令役が言うには、今回は魔物の上位種の魔族が指揮しているらしい。
「魔物の数は?」
「約、五千」
近くにいた伝令役が答えてくれた。
一回目は三万。あれと比べると、かなり減った。
だが、五千の数はさすがにキツイ。
もって一週間、
それに、英雄の方に人を向かわせている。
「どうするか……」
後ろから足音が、誰だ?
「隊長!」
ん? 王国に救援を頼むために向かわせた奴だ。戻って来るの早すぎないか?
「どうした?」
「報告します。この砦に火の魔女が来ます」
「業炎か!」
たしか、最年少で最強の魔法使いである、魔女の名を王から貰ったという女か。
今ではもう二十前半か。いい女だろうか。
って、そうじゃない。
「いつ来る?」
「明日の早朝には」
「そうか」
これなら勝てる! イケるぞ!
「全兵士に伝令。この砦を守り、不浄なる化け物を立ち入れるな!」
「「了解」」
二人の伝令役が急いで去って行った。
魔女が来るなら勝てる。
問題は砦に着くまで魔物が、大砲とバリスタでどれだけ減らせるかだな。
第十級魔法はもう使ったから無理だ。だが、魔女なら単独でやってくれるはずだ。
ふっ! やってやるさ。