主人公、生き返ります
主人公、生き返ります。
死にたくない、死にたくない、死にたくない、死にたくない、死にたくない、死にたくない、死にたくない、死にたくない、死にたくない、死にたくない、死にたくない、死にたくない、死にたくない、死にたくない、死にたくない、死にたくない、死にたくない、死にたくない、死にたくない、死にたくない。
怨念とも呼べる感情が俺の中に蠢き、這いずり回り、目を覚ました。
気づくと、そこは地獄だった。
周りは人間、牙で噛み砕かれた者、爪や剣で切り裂かれた者、矢で貫かれ、鈍器や手で身体が潰された者、他にも形の変わった死体が目の前に、大勢ある。
その遠くには、石で作られた砦が見える。振り返ると、こちらは魔物、剣で切り裂かれ、槍や矢で身体を貫かれ、槌や鈍器で身体潰され、人同様に形の変わった魔物、死体が多く転がっていた。
あれ、俺どうしてここにいるの?
なんで、周りに死体があるの?
というかここどこ?
なんでゲームに出てくる魔物もいんの?
これなに? ゲームの世界にでも来たの?
というか、俺死んだよね?
というかちょっと待って。これ巷で噂の異世界なんじゃね?
それなら俺、無双とかハーレムとか作れるんじゃね?
俺、この世界で第二の人生をあゆむんだ。
というか、頭の中で色んな人間喋ってうるさい!
なんだよ! 死にたくないばっか、連呼すんな。
もうどうしよう。目の前の砦に行けば、なんとかなるかな?
よし行ってみよう。
周り死体だらけで踏む足場ないけど、もういいや。踏んづけちゃおう。
ここは草原らしく、周りに木はない。
あるのは死体だけだ。
けれど、スルスル進む。ユルユル進む。
あれ、おかしいな? 踏んでる感触がない。
あれ? 俺の足がない。
あれ、身体が透けてる。
あれ、浮いてる。
結論。俺は幽霊になったらしい。