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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

いつもどこかのコンビニにはこんなドラマが繰り広げられているに違いない。

作者: 召喚士

8:53、今日は廃棄品にカップラーメンが落ちた



カップといってもお湯を注いで三分待つ、という誰もが知る一人暮しの味方のことではない。

器の中にある固形スープを電子レンジで温めることによって溶かし、お湯を注ぐことなくそのままスープも楽しめる、という画期的な進化を遂げた一人暮しの味方のことだ。


そのラーメンを得られるというこの気持ちがわかるだろうか、仕事中にもかかわらず小躍りしたい衝動を抑えつつ、俺は退勤時間である午前9時を今か今かと心待ちにしていた。


しかし俺の前に立ちはだかる障害・・・そう、朝勤の相方である。

滅多にないゴチソウは廃棄時間内の勤務者全員にチャンスが与えられるのだ



「チクショウてめー今日10分遅刻しますっていっときながら15分遅刻してきたじゃねーか」と非難の言葉をのみこみ、俺達は互いに戦闘態勢へと身構えた



奴は云う

『じゃ俺チョキ出します』

『なら俺はパーを出すぜ』



ジャンケンホイ!

...互いにチョキ!勝敗は一旦お預け、だが俺はラーメンはお預けされたくない!俺のチャンスは水曜だけなんだ!そして今、俺は無性にラーメンが食べたい!でもお金払ってまでお店のラーメン買いたくはない!

悪魔よ、俺の命をくれてやる!俺に勝利をもたらせー!

ジャンケンホイ!



...勝った

相方の悔しそうな顔を眺めつつ、戦利品を握り締めて帰路につく。

たとえ今後後輩との関係が気まずくなろうとも、

あの時ほどジャンケンに勝って嬉しかったことはない32の初冬。

そう、俺が本当に手に入れたのは豚骨ラーメンの味なんかじゃあない!

勝利の味を得たのだ!



追伸、ラーメンは美味しかったデス☆

相方の悔しそうな~~~32の初冬。


↑ ここ残酷だよね、残酷な描写( ゜Д゜)

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