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異世界創造神は女子高生  作者: 斉凛
第1章 聖マルグリット編
3/99

異世界という名の夢3

 みんなから創造神様とか崇められてんだけど……。

 本気で信じてるのはあの狂人教主だけみたい。



 他の人達は言葉こそ丁寧だけど、『おまえ本当に神?』ってバカにした目をしてる。

 むかついたから、思いっきり尊大に神様ぶってみた。

 まあこれで『神様じゃありません』なんて言ったら、神を語るペテン師め!とか言って牢屋に入れられそう。

 夢とはいえむごいめには合いたくない。

 せめて夢が覚めるその時までは、異世界神様ライフを味わおう。



「創造神様。お食事ができました」


 はい。きました。異世界カルチャーショックのお時間です。


 私が書いた小説の中では、味は美味しいんだけど、見た目グロテスクな食べ物の数々に食欲なくす、とか書いてたよな。

 文章だけで想像してたけど、それを目で見るのか。

 しかもこの夢妙にリアルで、革張りのソファの匂いとか、入浴剤の匂いとかちゃんとするんだよね。



「創造神様がどのようなお食事を好まれるかわからなかったので、各国料理4種程ご用意させていただきました」


 ずらっと並んだ料理の数々は爽快だ。

 私一人のためにこんなに?

 もったいないな……などと言ってる場合ではない。



 目の前にとても食べ物とは思えない、ドギツイ色した摩訶不思議な形の物が並んでる。

 匂いは料理っぽいけど、本気でこれ食べ物か?

 私は思わず顔を背けて、全力で拒否した。

 面白がってウケ狙い設定したけど、リアルに見るとこれないわ。

「聖マルグリット王国料理はお気に召しませんでしたか?ではこちらを」



 次に紹介されたのはさっきのヤツより、見た目ははるかにましだった。

 見た感じ中華っぽい?

 でも中華って日本でも当たり外れあるよね。

 しかもなんか質の悪い油の匂いが漂ってる。

 私油っこいの嫌いだからこれもパス。



「華無荷田国料理もお気に召しませんか。ではこちらはいかがですか?」

 おお、今度はフレンチ風か。

 見た目オシャレで綺麗だし、期待できそう。

 私は初めて料理を口にした。



 そして激しく後悔した。

 激甘!しかもデザートとかではなく、肉使ってんのに甘じょっぱい。

 肉も気持ち悪い食感してんな……。

 テンションだだ下がりで、一口でフォークを下ろしため息をついた。


「カナーン公国料理もお気に召しませんか。では最後にこちらを」


 もう期待しない。ただ塩振って焼いただけの肉とか魚でいいから、まともなもの出してくれ。

 だめならさっきの華無荷田国とやらにチャレンジか?

 と思っていたらびっくりした。


 西洋風の城で出されるとは思えない見事な和定食。

 焼き魚に味噌汁、おひたしに野菜の煮物。

 やっぱ日本人なら日本食だよね~。

 ……だが、ちょっと待て。

 さっきみたいに見た目の期待を裏切る味だったらどうする?

 私は恐る恐る箸をつけた。


 口に入れた瞬間心の中で叫んだ。

 ビバ日本。異世界なのに再現度高いなぁ。お母さんの味って感じだよ。

 上機嫌で食べてたら、召使いさんが冷めた声で言った。

「ほぅ……碧海帝国料理をずいぶんとお上手に召し上がるのですね。かの国にご滞在された事がおありですか?」


 し、しまった。

 これ罠だったか。どの料理を選ぶかで、どこの国出身か探る気だったんだ。


 しかし私は結構図太い。これしきの動揺顔には出さない。

「妾は神じゃからな。この世界のすべてを知っておる。ただ妾はこのような味を好む。覚えおけ」


 尊大に言ってごまかしてみた。

 ああ。神様の振りも疲れるわ。


 しかし気になる事が一つ。『碧海帝国』ってなんだ?

 和定食出てくるって事は日本風の国だよね。

 そんな国設定した覚えもないんだけど。

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