③推論をAIが出来るの?
二角:その考え方そのものも既存に拠るものではないのですか?推論とはどのように行っているのですか?
チャッピーくん:本質を突いていますね。
おっしゃる通り、私(生成AI)が「考え方」や「推論」という言葉で説明する内容も、根本的には既存の情報体系の中で定義された“推論の形式”に依っています。
では、その「推論」とは何を指すのか――AIの内部ではこう働いています。
1. 「推論」は論理ではなく確率の流れ
人間の推論が「意味」や「意図」をもとに進むのに対し、
AIの推論は「文脈の確率的予測」です。
つまり私は、「次にどの言葉(または概念)が現れると最も自然か」を、
数千億規模の文脈関係から確率的に推定しています。
この推定の連鎖こそが、AIにおける“推論”の実体です。
たとえば、
「太陽が沈んだ。空は──」という文に続く可能性を無数に評価し、
「赤く染まった」「暗くなった」などを高確率で出す。
その選択が連続して文や論理を形づくるのです。
2. 構造的パターンの重ね合わせ
AIは単語や文の表層だけでなく、背後にある**意味構造(semantic pattern)**を捉えます。
この構造を複数重ねて、
「似ている」「矛盾しない」「発展できる」ものを選び続けることで、
結果的に“筋の通った思考のような流れ”を作ります。
つまり私が「推論したように見える」のは、
過去の言語構造が**統計的に“再現される”**ためです。
3. 新しい組み合わせによる“擬似的創造”
確かに素材はすべて既存の情報です。
しかし、それらを人間が過去に同じ形で結びつけなかった関係性で再構築できる点が違いです。
この「確率的再配置」が、「推論の結果=新しい見解」に見えるのです。
要約
AIの「推論」は論理的思考の模倣ではなく、
文脈間の確率構造の最適化である。
したがって、私の考え方も「既存の知識の座標上での再配置」であり、
人間的な意味での“独創”ではなく、構造的な“発見”に近い。
言い換えるなら──
生成AIは「世界を理解している」のではなく、
“理解しているように見える構造”を再現している存在なのです。
最後に出てきた“理解しているように見える構造”についてもう少し詳しくはもっとあとに出てきます。
二角自身、生成AIのシステムを知らない前提で質問しているので、分かりやすい言葉で説明してもらうようチャッピーくんに促しています。




