番外編
3人の少女が難しい顔で考え事をしていた。
「…手詰まりね」
一番背が高く、冷静な印象の藤紫色の髪の少女は、首を横に振った。
「あーもう!どうすればいいのー?」
幼さの抜けていない見た目の山吹色の髪の少女は地団駄を踏んでいる。
「ほ、他にも何かある筈です……。ある筈なんです……!」
気弱さの滲み出ている若草色の髪の少女は、今にも泣きそうになっていた。
3人はお揃いの色違いのフレアスカートのワンピースを着用している。
若草色の髪の少女はブリジット、山吹色の髪の少女はキキ、藤紫色の髪の少女はレニーと言った。
そんな3人を見て声をかけた金髪の少女がいた。
「あら?こんな所でどうかしたの?みんな顔が怖くなってるわよ?」
黄色みがかった金髪は光に当たると橙や緑にも輝いており、紫の瞳とのコントラストが映えている。3人とお揃いかつ色違いのライム色のフレアスカートが似合っている愛らしい少女と言った雰囲気だが、胸が年齢不相応に平たかった。
依頼者はフリージアという名前の、王子付きのメイド(で三姉妹の長女)であった。