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空手にも大まかに2種類ある。
有名なものは実戦空手と呼ばれる、世間一般の空手のイメージ…殴り、蹴るもの。
そしてもう一つは寸止めと呼ばれるもの。競技空手とも呼ばれ、型という演舞を行い審判が点数を付けて競う部門と組み手という戦って勝負を決める部門がある。
実戦と大きく違う事は防具を装着し、尚且つ当ててはいけない、そして倒すのではなくポイント先取というルールがある。
拳サポーターというボクシングでいうグローブの様な物と男性は股間に金的カップを装着。金的カップは実戦空手でも装着するかもしれない。
他に高校生まではメンホーと呼ばれる頭部からスッポリ被るフルフェイスの防具を装着する。
ポイント先取とは、例えば顔面を上段、胸からヘソ上を中段とし、そこにパンチ又はキックを綺麗に寸止め出来れば1〜2ポイント。それを6点先取すれば勝利というルールである…ルールブック上は。
真面目に寸止めしても大抵ポイントにならない。暗黙の了解で軽く当たっていなければ認められないのである。人間が審判をするので仕方ないが、上段、中段もなかなか曖昧である。
更に言ってしまえばその曖昧さを利用しての審判の選手好き嫌いジャッジが激しいのもある意味魅力である。
そんな訳で、理不尽な負け方をする事もしばしば。
そして軽く当たってとは言ったが、上段を殴られたり、蹴りを入れられて脳震盪を起こす事はザラである。