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思い出に

作者: 薄雪草


何気なく流している日々のうちに

順調ではないときがあって


本などを読み、音楽などを聴く


それでも無理なときに

昔、詩を書いていたことを思い出した



詩はただの短文ではなくて

こころの映し鏡であって

結晶であって


夏の盛りに吹いてくる

ひとすじの秋の空気のように

移ろいゆく外の景色を

一片の文字の連なりに閉じ込めたもの


手にとって開いてみれば

こころのなかで世界が広がっていく


萩原さんの孤高に

茨木さんのやさしさ

啄木さんの率直さ

それに、それに……


アンデルセンの童話みたいに

やさしい波がわたしを攫っていく

秋の曇りの日の砂浜へ


その浜に立って、やっと

こころから解放されて

忘れていた深呼吸を思い出せる気がする



そんなことを考えて過ごしていた

戻らない日々のことを思い出して

書き始めてみたのが

今日までのこと









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― 新着の感想 ―
[良い点] 詩への想いが美しく綴られていて、心の中まですうっと、とても自然に入ってくるように読ませていただきました。詩はただの短文ではなくて、こころの映し鏡、結晶というところが特に胸に響きました。 …
[良い点] 素敵です。 詩はこころの映し鏡というところがすごく共感しました。 にしても本当に いつもうっとりするような文章でポワァ〜としちゃいます。
[良い点] あ〜 素敵! 薄雪草さんの詩は、 懐かしい感じがするのです。 今日も癒しをありがとうございます!
2022/08/07 07:38 退会済み
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