表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/8

人生

それからの日々、陽子は拓也と必要最低限しか、かかわらないようにした

そうして、また三ヶ月くらい過ぎた


この半年、ずっとイヤな気分でいた

どうすることもできない閉塞感で、すっかり老け込んだ気がした

実際、笑顔は確実に減った

家の中の雰囲気も、ぎくしゃくしていた


外の空気が吸いたくなって、陽子は一人で出かけるようになった

初めて、一人で映画館へ行った

ひとりで観る映画は、きがねなく観ることができた


おひとりさまって、意外と気楽で良いものだと思った

独身の時は、友達や恋人と、結婚してからは家族といた

人に言えない悩みがあって、ずっと一人で考えていたので、ひとりの時間が増えた


家族や子どものこと、これからのこと、自分の幸せが何か、えげつない浮気をされてから本当にいろんなことを考えた


結婚をして、家族ができて、安定した人生を送るんだと思っていたけれど、そうじゃなかった

家族は、とても長い時間一緒に過ごす人たちだけど、ずっと一緒ではない


夫も子どもも、いつかは離れる時がくる

自然な流れか自分の意志かの違いはあるけれど

親子も夫婦も、とても濃い関係ではあるが、人生はそれぞれ、一人で歩むものだ


影響はお互いにすごく大きい

でも、自分の人生は自分のもので、自分が決める

生まれる時も、死ぬ時も一人だ

そして、生きている時も一人なんだ

だから、寄り添いあって生きる


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ