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17歳の異世界ハローワーク(仮題)  作者: 小倉ゼンマイ
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プロローグ


――月曜日


――それは一週間の始まりであり、最も地獄な日である。


 いや、カレンダーのように日曜日を頭にして週を捉える事もあるだろうから、その場合では違うかもしれない。


 けれど少なくとも一般的なサラリーマンや学生にとって、月曜日とは休日明けの気怠い労働の始まりの日だ。


 かくいう高校2年生の俺――望月モチヅキ 映司エイジも、もれなく憂鬱な月曜日の朝を迎えていた。


 とは言っても、別に曜日のせいでは無い。

 学校も面倒な授業やテストはあるが、普通にこなせる程度の能力はある。ほどほどの友人関係、平凡にすぎるが苦労はない。むしろ満足している方だ。


「おい、エイジ。どこ見てんだよ?」


 問題なのは、俺の周り。


「なーなー、こんな美人なお姉さんに囲まれて何ぼーっとしてんだよっ」


 左腕には、猫人のお姉さん。


「……全くだ。私たちがこうして肌を付き合わせているのだ。うら若き青少年というのなら欲情の一つでもしたらどうだ」


 膝の上には、ダークエルフのお姉さん。


「うふふ、ジェダさんったら言い方が明け透けなんだからぁ。ねぇ?エイジくん」


 背後には、半妖のお姉さん。


「まーエイジはむっつりスケベだし。仕方ないわね」


 そして、正面には、ハイエルフの……お姉さん。


 俺の身体中を、顔立ちを見れば間違いなく美人の女性達――しかし明らかに異世界の住人らしき特徴を持った――が取り囲み、そのプロポーションの整った肉体を密着させてきている。


 ハーレム?冗談じゃない。


 俺は生まれてこの方、この世界で生き、この世界で過ごして来た。どう考えてもファンタジー世界出身のこの人達が住むような異世界に召喚、転生それらに準ずる行為をした経験など俺にはない。


 つまり……


「……い、」


 俺は四方向からの甘美な誘惑から逃れるように、懸命に叫んだ。


「いい加減に……俺を()()()()()()()スキンシップしてくるの、やめてくれよぉ!!」


 そう、この家にいる多種族の女性らは全員、()()()()()()()()()()のハーレムなのだ。


 ここで一つ断っておこう――


――俺の親父は、異世界転生者だ。


 初投稿です。


 今後の予定としては、異世界チート……の皮を被った王道系少年誌な物語にしたいと考えています。


 そろそろ進路について悩み始める平凡な高校生が、誰かに才能を認められ、“異世界”という魅力的な選択肢を得た時、どのように自身の将来を見つめるのか。


 なんて、ジュブナイル(最近覚えた)な本筋を描いていけたらなと思います。


 更新は不定期ですが、今週はハイペースでいきたいと思います。

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